ねぇ、マサイ。
ん?
私が、マサイと出逢う前の話、しても、いい?
いいけど、どうしたの?
マサイには私の全部を知ってもらいたいの。
そっか。わかった。話して?
うん。ありがと。
私、フィッシャーズのリスナーだったんだ。
うん。しってる。
私、初めてのフィッシャーズを見た時からね?マサイのこと好きだったの。
でも、最初は恋愛感情とか、そーゆーのじゃなくて、YouTuberとしてのマサイが大好きだったの。
それで、イベントに初めて行った時にマサイの優しさとかメンバー思いとか、YouTubeで見れないマサイの一面が見れて。
マサイは、覚えてないかもしれないけど。私、最初のイベントから全部いってるんだ。
マサイにどこまでもついて行こうって。そう思ったの。
でもねそしたら、愛が止まらなくなって
恋愛感情になっちゃった。
うん。
ほんとにバカだなって自分でも思うくらい、大好きになっちゃって。他の男なんか眼中にないくらい。
うん。
でもね、そんな時に家族と喧嘩したの。
理由は、私の成績。
マサイに対する感情が恋愛対象になっちゃった時から。私の成績は下がる一方。
最初は学年トップを保ってたんだけど、どんどん下がっちゃって。
そしたら、お父さんに「フィッシャーズなんか見てるからだ。そんな叶いもしない恋をしてるぐらいなんだったら勉強しなさい」って言われて
さすがに、私もキレちゃって。
うん…
それで、あの大雨の中外に出て、マサイと出会ったの。
うん…。
あの時、マサイと出逢ってなかったら私あのまま自殺してたかもしれない。
え?
家族に、自分の愛してる人を否定されて、学年トップだった成績も無くなって。私には何も無いんだ。って思うと死んでもいいんじゃないかなって。
だから、マサイ…。
うん?
あの時。私と出逢ってくれて…グスッ
ありが…グスッとう。
俺の方こそ、出逢ってくれてありがとう。(ギュッ)
あのな、あなた。
う…ん?
俺、な。
初めて逢った時から好きだった。
え…?
初めて、イベントで逢った時に一目惚れしたんだ。
あの時、俺らそんなに人気あったわけじゃなかったから、ファンの人達との距離も近くて。
そん時に、1番最初に目に入ったのがあなただったんだ。
背も低いのに頑張って背伸びして、目をキラキラさせて俺たちを見てて、その姿がすごい可愛くて気づいたら俺、その子しか見てなかった。
何回か目があって、俺がニコってすると、すごい嬉しそうに笑い返してくれてさ。
そっからのイベントではずーっとあなたを探しては見つけて目を合わせて笑いかける。それが俺の中であたりまえだったんだ。
俺を最高にときめかせてくれたのは、握手会の時。
…。
俺と握手するとき、俺もめちゃくちゃ緊張してたんだけど、あなたの方が緊張してて。
でもその姿が愛おしくて。
握手するとき、あなたが号泣しちゃって。
俺がよしよしってやったら余計だよw
なんで、覚えてんの…。
当たり前だよ。俺の初恋だよ?
忘れるわけない。
だからね?実は俺、ずーーーっとあなたのことしか見えてなかったんだよ~?
私もマサイのことしか見えてなかったよ…?
あの時、一瞬迷ったんだ。
俺が、この、タイミングであなたに会ってもいいのかなって。
この、スレスレの関係が壊れるんじゃないかなって。
でも、俺あの時駆け寄って良かった。
あなが、死なずにすんだし、今、こうして付き合えてる。
こんなに幸せなことないよ?俺。
あなたも同じ気持ちだってわかった時、即メンバーに報告したもんw
そしたらさ、メンバー全員が、自分の事のように喜んでくれたんだぜ?いい奴らだよ。
だからあなた!
ん?
これからもたくさん色んな話してたくさん笑って泣いて。色んなことを2人で乗り越えていこうよ。
うん…!
あなたがどんなにおっきな壁にぶつかったとしても俺が絶対助けるから。
頼りないかもしれないけど、俺についてきてくれる?
もちろんだよ…!
やっと、一緒になれたの。ついて行かないわけないじゃん!
ありがとう。
こちらこそ、ありがとう。
…グスッ
✄------キリトリ------✄
次回→なぜシルクがいたのか!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。