第11話

お互いが出逢う前のはなし。
3,109
2019/01/05 13:21
あなた
あなた
ねぇ、マサイ。
マサイ
マサイ
ん?
あなた
あなた
私が、マサイと出逢う前の話、しても、いい?
マサイ
マサイ
いいけど、どうしたの?
あなた
あなた
マサイには私の全部を知ってもらいたいの。
マサイ
マサイ
そっか。わかった。話して?
あなた
あなた
うん。ありがと。
あなた
あなた
私、フィッシャーズのリスナーだったんだ。
マサイ
マサイ
うん。しってる。
あなた
あなた
私、初めてのフィッシャーズを見た時からね?マサイのこと好きだったの。
あなた
あなた
でも、最初は恋愛感情とか、そーゆーのじゃなくて、YouTuberとしてのマサイが大好きだったの。
あなた
あなた
それで、イベントに初めて行った時にマサイの優しさとかメンバー思いとか、YouTubeで見れないマサイの一面が見れて。
あなた
あなた
マサイは、覚えてないかもしれないけど。私、最初のイベントから全部いってるんだ。
あなた
あなた
マサイにどこまでもついて行こうって。そう思ったの。
あなた
あなた
でもねそしたら、愛が止まらなくなって
あなた
あなた
恋愛感情になっちゃった。
マサイ
マサイ
うん。
あなた
あなた
ほんとにバカだなって自分でも思うくらい、大好きになっちゃって。他の男なんか眼中にないくらい。
マサイ
マサイ
うん。
あなた
あなた
でもね、そんな時に家族と喧嘩したの。
あなた
あなた
理由は、私の成績。
あなた
あなた
マサイに対する感情が恋愛対象になっちゃった時から。私の成績は下がる一方。
あなた
あなた
最初は学年トップを保ってたんだけど、どんどん下がっちゃって。
あなた
あなた
そしたら、お父さんに「フィッシャーズなんか見てるからだ。そんな叶いもしない恋をしてるぐらいなんだったら勉強しなさい」って言われて
あなた
あなた
さすがに、私もキレちゃって。
マサイ
マサイ
うん…
あなた
あなた
それで、あの大雨の中外に出て、マサイと出会ったの。
マサイ
マサイ
うん…。
あなた
あなた
あの時、マサイと出逢ってなかったら私あのまま自殺してたかもしれない。
マサイ
マサイ
え?
あなた
あなた
家族に、自分の愛してる人を否定されて、学年トップだった成績も無くなって。私には何も無いんだ。って思うと死んでもいいんじゃないかなって。
あなた
あなた
だから、マサイ…。
マサイ
マサイ
うん?
あなた
あなた
あの時。私と出逢ってくれて…グスッ
あなた
あなた
ありが…グスッとう。
マサイ
マサイ
俺の方こそ、出逢ってくれてありがとう。(ギュッ)
マサイ
マサイ
あのな、あなた。
あなた
あなた
う…ん?
マサイ
マサイ
俺、な。
マサイ
マサイ
初めて逢った時から好きだった。
あなた
あなた
え…?
マサイ
マサイ
初めて、イベントで逢った時に一目惚れしたんだ。
マサイ
マサイ
あの時、俺らそんなに人気あったわけじゃなかったから、ファンの人達との距離も近くて。
マサイ
マサイ
そん時に、1番最初に目に入ったのがあなただったんだ。
マサイ
マサイ
背も低いのに頑張って背伸びして、目をキラキラさせて俺たちを見てて、その姿がすごい可愛くて気づいたら俺、その子しか見てなかった。
マサイ
マサイ
何回か目があって、俺がニコってすると、すごい嬉しそうに笑い返してくれてさ。
マサイ
マサイ
そっからのイベントではずーっとあなたを探しては見つけて目を合わせて笑いかける。それが俺の中であたりまえだったんだ。
マサイ
マサイ
俺を最高にときめかせてくれたのは、握手会の時。
あなた
あなた
…。
マサイ
マサイ
俺と握手するとき、俺もめちゃくちゃ緊張してたんだけど、あなたの方が緊張してて。
でもその姿が愛おしくて。
握手するとき、あなたが号泣しちゃって。
俺がよしよしってやったら余計だよw
あなた
あなた
なんで、覚えてんの…。
マサイ
マサイ
当たり前だよ。俺の初恋だよ?
マサイ
マサイ
忘れるわけない。
マサイ
マサイ
だからね?実は俺、ずーーーっとあなたのことしか見えてなかったんだよ~?
あなた
あなた
私もマサイのことしか見えてなかったよ…?
マサイ
マサイ
あの時、一瞬迷ったんだ。
マサイ
マサイ
俺が、この、タイミングであなたに会ってもいいのかなって。
マサイ
マサイ
この、スレスレの関係が壊れるんじゃないかなって。
マサイ
マサイ
でも、俺あの時駆け寄って良かった。
マサイ
マサイ
あなが、死なずにすんだし、今、こうして付き合えてる。
マサイ
マサイ
こんなに幸せなことないよ?俺。
マサイ
マサイ
あなたも同じ気持ちだってわかった時、即メンバーに報告したもんw
マサイ
マサイ
そしたらさ、メンバー全員が、自分の事のように喜んでくれたんだぜ?いい奴らだよ。
マサイ
マサイ
だからあなた!
あなた
あなた
ん?
マサイ
マサイ
これからもたくさん色んな話してたくさん笑って泣いて。色んなことを2人で乗り越えていこうよ。
あなた
あなた
うん…!
マサイ
マサイ
あなたがどんなにおっきな壁にぶつかったとしても俺が絶対助けるから。
マサイ
マサイ
頼りないかもしれないけど、俺についてきてくれる?
あなた
あなた
もちろんだよ…!
あなた
あなた
やっと、一緒になれたの。ついて行かないわけないじゃん!
マサイ
マサイ
ありがとう。
あなた
あなた
こちらこそ、ありがとう。
シルク
シルク
…グスッ
✄------キリトリ------✄

次回→なぜシルクがいたのか!

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