もう3ヶ月間も君は目を覚まさなくて
もう君と話すことは出来ないのでは無いのかと思った時もあった
いや、君だけでは無い……
悲鳴嶼さんも、時透も、胡蝶も…もう話すことは出来ないのではと…
だけど………君と…君と又こうして会えた
他の柱とも再び会うことが出来た…
一生分の運を使い果たしたのだとしても構わない
それ程に嬉しかった…言葉では言い表せないだろう
伊黒は抱きしめたまま最後に小さく呟いた
甘露寺にしか聞こえない様な小さな声で…
だから…笑ってくれないだろうか
苦笑した伊黒の視線の先にはポロポロと涙を流す甘露寺の姿が
い、伊黒さん…心配させちゃって御免ね…(ポロポロ
いつも迷惑かけて御免ね…
私…
甘露寺…そんなに謝らないでくれ
でもっ……でもっ…!
俺は君の笑った顔が好きなんだ
…………伊黒さん…
なんだ?
………ありがとう…!(ニコッ
………ふっ…嗚呼
…………ところで…
おい貴様ら、いつまでそこでコソコソして居る気だ
???)ギクッ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!