テオside
さっきのことを思い出す。
まさかだよね。男同士が結ばれるなんて。
嬉しくて、嬉しくて...
キスまでしちゃった。
藤枝、ホントに可愛い。
他の奴に取られるのが怖い。
ずっと俺のそばにいてほしい。
藤枝のためなら何でもできる。
って。どんだけ好きなんだってw
そう言えば、みやかわって奴気になる。
藤枝に告ったとか...
藤枝は気が無いとか言っていたけど、
一瞬でもキュンとしちゃったりなんかしてないかな。
カッコイイなんて思ってないかな。
俺は嫉妬深くて、寂しがり屋。
だから、これから藤枝のこと沢山束縛しちゃうかも。
それで藤枝が離れて行ったら
俺はもう俺じゃなくなる。
もう、藤枝なしでは生きていけない。
本当に。
愛してる。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
じんside
まだドキドキしてるよ…w
寺島君、カッコイいな...
こんな恋叶うだなんて誰が想像しただろうか。
入学式の時なんか、寺島君のこと嫌いだった。
わちゃわちゃしてて、うるさくて。
陰キャな俺からしたら“敵”だった。
でも、寺島君は俺を変えてくれた。
人生を明るくしてくれた。
本当に口では言い表せないくらい感謝している。
好きだ。大好きだ。
寺島君なしでは生きていけない。
そんなことを思った。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
みやside
藤枝君に告ったあの日。
すごく後悔した。
あんなつもりじゃなかった。
正直分かっていたんだ。
藤枝君の好きな人は俺じゃない。
寺島だって。
分かりやすすぎだってあいつら。
どう見ても両思い。
困らせちゃったな。
申し訳ない。明日謝りに行こう。
でも、最後にこれだけは言っておく。
俺は藤枝君のことが好きだ。
もちろん今も。
大好きだ。
これからも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。