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第1話

prologue
66
2021/04/02 13:25
私は、思ったことをすぐに言えない。
だって、怖いから。


私が、話すとみんなだまるんだ。 数秒間沈黙が流れて、誰かが話し始めてようやく話すんだ。

いくらしんどくても、つらくても明るくいなきゃ。
だって、そうしないと私じゃない。
明るいのだけが取り柄なんだから。

そう思えば思うほど苦しくなるんだ。
だから、  だから、私はそのすべてを日記に書いて封じた。

そうしたら少し、ほんの少し、気が楽になったんだ。









でも、ある日その日記ノートを落としたの。

落とした日から何日か、たった頃誰かが、拾ってくれた。
しぐれ
しぐれ
これ、あなたのですか?

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