第37話

# 37
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2018/05/05 05:44
教室 に 戻って 隼 の 近く に 寄った 。
隼
あ 、あなた チャン 。
おかえり!
どこ行ってたの?
あなた

え ?
あ 、ちょっと トイレ …

隼
それにしては 顔 赤いけど 
熱ある ?
隼 が 心配 してくれている 。


そりゃ そうだ 。


突然 、キス されたんだもの 。


赤くなるよ …
あなた

大丈夫 !

ノリ で 流しとこ …
隼
あなた チャン …
俺 、見たよ 。


ドキッ …


あなた

な 、何を ?

隼
玲於 と キス してるとこ 。
マジか …


一番 見られたくなかった 場面 。
あなた

あれはね …
玲於 が !

隼
知ってる …
あなた チャン が
やるはず ないもん …
あなた

ごめんね …

隼
あなた チャン と
玲於 の 前 に
キス したかった …
落ち込む 隼 。
私 も 何も 言い返せず 下 を 向いていると 、
隼
あなた 。
突然 の 呼び捨て 。
私 は 慌てて 前 を 向くと


隼 が 教科書 を 前 に 立てて


私 と 隼 の 唇 が 重なった …
あなた

っ … !

離れていくと 隼 は 笑っていた 。


可愛い笑顔 。
隼
やっと 、できた …
あなた

うん … !

今日 、二度目 の キス 。


それは 、嬉しい もの なのに …


どこか 不満 を 覚えた 。
隼 は 教科書 を 戻して 授業 を 始める 。
" 嬉しい "


そんな 感情 は あるのか …


玲於 と した時 より 鼓動 が 少なかった 。
玲於 の 時 は ドキドキ して


今までに ないぐらい 舞い上がった 。


けど 、それは 隼 の 時 では なかった 。


嬉しい はずなのに …


なんで …
隼
あなた チャン
嫌だった … ?
あなた

へ ??

隼
顔 が 暗いよ … ?
あなた

ほんと !?
全然 、嫌じゃない!

隼
そっか …
なんで …


なんで こんな時 も 玲於 の 事 が


頭 に 浮かぶの … ?


どうなってるの …
私 は 隼 が すき 。


だいすき 。


優しくて 、一緒 に いる 時 、


楽しませてくれる 隼 が すき 。
何度も 、何度も 心 で 唱えた 。


必死に 。


今まで に ないくらい 。
でも 、消えない 。


消そうと するけど 消えない 。


私 の 頭 どうなってるのよ …
消そうと するほど
玲於 が 浮かんでくるの …


駄目だよ …


私 には 隼 が いるし 。


駄目 。


諦めるの 。


早く 、消えて …


早く …


そうじゃないと ──────










胸 が 苦しい 。










今 、私 の 頭 に


玲於 との 思い出 が 蘇ってきた 。
あなた

駄目だ …
もう 、無理 …

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