やっと 学校 に 着いた 。
玲於 を 置いて 来た 。
後ろ から 呼ばれる 。
靴 を 下 に 落として 履く 。
行こうと すると 玲於 が 手 を 掴む 。
目 を 合わせてくる 。
そんなに 見つめないで 。
恥ずかしくなる 。
周り の 視線 が 痛い 。
忘れていた 。
玲於 は モテる 。
女子 からの 評判 は 学校1 だ 。
玲於 の 手 を 振り払って
廊下 を 歩いた 。
あ ~ あ 。
八つ当たり しちゃった … 。
そんなつもり は なかったのに 。
いつの間にか 教室 に 付いていて
自分 の 席 に 座った 。
窓 から 入る 風 は 涼しくて
嫌 な 事 も
忘れて しまう ぐらい 気持ちよかった 。
この人 は 隼 。
私 の 席 の 隣 。
席 が 隣同士 で いつも " 悩み " とか を
聞いてくれて 良い 友達 。
顔 に 出てた … ?
私 は 机 に 伏せた 。
突然 大きな声 を 出すから
びっくりした 。
確かに 。
隼 の 言う通り 。
私 も 何度も 思ったことがある 。
そう 、打ち明けた 。
すると、
" 恋 "
それって 私 が 玲於 の 事 好き って 事 ?
え … ?
私 … ついに …?
自分 では 気づかないものなんだな 。
隼 … 。
ほんと いい友達 … !
隼 の 手 を 掴む 。
隼 に 応援 してもらったから
絶対 成功 する !
そう 心 で唱え 玲於 の 元へ 駆け出した 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。