第26話

# 26
2,664
2018/04/27 13:24



" プシュ ~ "



あなた

あ …

電車 が 発車 してしまった 。
乗り遅れた 。


次 の 電車 を 調べると


3 0分後 。


それまで の 時間潰し に


近く の カフェ に 寄った 。
店員 サン に 席 まで 案内 され 、座る 。
ちょっと 落ち着いた 。
さっき … /////
私 は 自分 の 唇 を 触った 。


隼 と キス したんだ … 。
" 幸せにできる " 


って 言葉 が 頭 を 過ぎる 。
確かに 。


隼 なら 幸せ に してくれそうだし


楽しそう 。
けど 、私 は 今すぐ にでも


隼 の 彼女 に なりたい とは


思わなかった 。


いや 、思えなかった 。


まだ 、少し 可能性 が あるんじゃ ないか 。


玲於 が 私 に 振り向いて くれる


時 が 来るかもしれない 。


私 は その 可能性 を 信じている 。
あなた

はぁ …

ため息 を つくと


隣 からも ため息 。


ちょっと 面白い と 思って


隣 を 覗いて見た 。
すると
あなた

玲於 … !?

見慣れた 後ろ姿 。
玲於
玲於
あなた !?
なんでいるんだよ
あなた

電車 乗り遅れた … 笑

玲於
玲於
俺も …
あなた

そうなんだ …

自分 の 席 に 戻ろうと すると
玲於
玲於
こっち 来なよ 。
あなた

え ?

玲於 は 頷く 。
あなた

なら 、お邪魔します … !

かばん を 持って


玲於 の 前 の 席 に 座る 。
玲於
玲於
お疲れ 。
あなた

お 、お疲れ !

なんか 緊張 しちゃって


上手く 話せない 。
玲於 は 頼んでいた コーヒー を


手 に して 口 に 注ぐ 。
あなた

美味しい ?

玲於 は 目 を 真ん丸 に してる 。
あなた

あ 、何も …
ごめん

玲於
玲於
美味しいよ 。
熱そうに コーヒー を すする 。
あなた

そっか …

玲於
玲於
あなた は ?
飲まないの ?
あなた

私 お金 持ってきてないから

玲於
玲於
なんか 、選べよ 。
あなた

え 、大丈夫 !

玲於
玲於
お腹すいてるんじゃ
ないの ?
あなた

すいてない …

ぐるぅぅ …
玲於
玲於
ドーナツ で いいか ?
あなた

はい …

恥ずかしい 。


好きな人 の 前 で お腹 鳴っちゃった 。
玲於
玲於
すいません 。
これ 、2個 。
2 個 ?


私 、そんな 食べないよ ?
あなた

2 個 ?

玲於
玲於
俺 も 食べる 。
そう言った 玲於 の 顔 は


小さい頃 の 可愛い 玲於 の よう 。
あなた

か ~ わい 。

玲於
玲於
あなた

別に ~ 。

玲於
玲於
後で 、金 返せよ 。
あなた

え ~ 。

玲於
玲於
嘘だわ 。
あなた

よかった

この会話 。


すごい 楽 。


安心 できるな …
ドーナツ が 到着 。
あなた

わぁ … !
美味しそう …

玲於
玲於
やべぇな 。
玲於 は ドーナツ を 見て


目 を 輝かせていた 。
その 姿 に 私 は 胸 が 高鳴る 。
ドーナツ を 咥える 。
玲於
玲於
食べねぇの ?
上目遣い 。


玲於 の 得意分野 。
あなた

た 、食べる … よ ?

ドーナツ に 手 を つけた 。
 口 に 運んでいると


" カシャ "



あなた

へ !?

玲於
玲於
ぶす 。
携帯 を 見せてきた 。
あなた

ブス なの 知ってるし 。

私 は 抵抗 も せず


ドーナツ を 食べ続けた 。
玲於
玲於
怒ってんの
あなた

別に ~ 。

楽しい 。


いつも こんな風 に 話したい 。


と 、思ったのも つかの間 。
玲於
玲於
 なぁ 、あなた 。
祭り の 事 だけどさ …
あなた

ん ?

玲於
玲於
わりぃ 。
行けなくなった …
え … ?


今 、なんて … 。
あなた

え ?

玲於
玲於
外せない 用事 が …
あなた

それ 、あの 先輩 でしょ 。

玲於
玲於
いや … それは 
昔 から 一緒 に いる 私 より


先輩 の 方 が 大切 なんだ 。
あなた

先輩 好きなんだね … !

玲於
玲於
は 、何言ってん … 
あなた

頑張れ !
玲於 、応援 してるよ !

私 は 泣きそうに なりながら 言った 。


そして 、その場 から 立って


駅 の ホーム へ 向かう 。


時間 も ちょうど いい 時間 。
可能性 は 無かった 。


1 ミリも 。


どこを 探しても 見つからない 。


信じてたのに … 。
あなた

れぉ … 。

こんなに 心 が 苦しい なんて 。
電車 が 入ってきて


ドア が 開く 。
私 は 足 を 踏み入れた 。







" もう 、やだ … "




プリ小説オーディオドラマ