その日 、私 は 家 で 泣いた 。
遅くまで 泣いていた 。
玲於 は もう 隣 に いないんだ 。
その時 、
隼 に 言われた 事 を 思い出した 。
" 玲於 に 彼女 "
もう 、苦しすぎる 。
そんな 思い の まま
朝 を 迎えてしまった 。
朝 から ため息 。
外 に 出ると
いつもみたい に 玲於 は いない 。
呼ぶだけ …
私 は いつもの 呼び方 で 玲於 を 呼んだ 。
玲於 は 一緒 に 行くと
思ってるのかな … 。
私 、今 1 人 で 行きたいから …
私 は 足 を 動かした 。
だんだん 歩いていくと
速度 も 早く なっていて 走っていた 。
久しぶり に 走った 。
玲於 は 無言 で 駅 の 改札 を 通った 。
玲於 も 若干 息切れ してたな … 。
走って くれたの … ?
ダメダメ 。
もう 、可能性 ないんだから 。
私 も 改札 を 通った 。
今日 も 人混み で 溢れている 。
玲於 が 私 の 手 を 引っ張る 。
私 は とっさ に 離した 。
また 、玲於 が 私 の 手 を 取る 。
玲於 の 方 が めんどくさいよ 。
私 を 信じさせる 玲於 が 悪いの 。
だから 、私 は つらい 。
玲於 に 誘導 されて
来たけど 、当たり前 に 座られていた 。
頭 を かいた 。
この癖
玲於 が 嘘 ついた時 に する 癖 。
満員 で 動く ことも できず
玲於 の 近く に いた 。
今すぐ にでも どこか 遠く に 離れたい 。
こんなん 、私 不利 じゃん 。
玲於 が どこに 行こうと
私 は 玲於 の 側 に いなきゃ いけない の ?
なにそれ 。
私 が 悪い みたいな 。
玲於 が 悪いのに !
私 は 玲於 が 私 の 側 から
離れなかったら 私 も 絶対 離れないのに 。
玲於 が 自分 から 離れちゃったのに … 。
私 、寂しくて …
ずっと 我慢 してきたのに …
さっきまで 人混み で 溢れていた
電車 が どんどん と 少なくなっていった 。
玲於 は いつまで 私 を
苦しめるの … ?
いつになったら 私 は 楽 で いられるの … ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!