第27話

# 27
2,594
2018/04/28 03:22
その日 、私 は 家 で 泣いた 。


遅くまで 泣いていた 。


玲於 は もう 隣 に いないんだ 。


その時 、


隼 に 言われた 事 を 思い出した 。
" 玲於 に 彼女 "
もう 、苦しすぎる 。
そんな 思い の まま


朝 を 迎えてしまった 。
あなた

はぁ …

朝 から ため息 。
外 に 出ると


いつもみたい に 玲於 は いない 。
あなた

呼んだ方 が いいかな

呼ぶだけ … 


私 は いつもの 呼び方 で 玲於 を 呼んだ 。
あなた

玲於 ~ …

玲於
玲於
ちょっと 待って
玲於 は 一緒 に 行くと


思ってるのかな … 。


私 、今 1 人 で 行きたいから …
あなた

先行くよ

私 は 足 を 動かした 。
だんだん 歩いていくと


速度 も 早く なっていて 走っていた 。
あなた

はぁ …
はぁ …

久しぶり に 走った 。
あなた

疲れたぁ

玲於
玲於
走るから だろ 。
あなた

走らなければよか … !?
なんで !玲於 !?

玲於 は 無言 で 駅 の 改札 を 通った 。
玲於 も 若干 息切れ してたな … 。


走って くれたの … ?


ダメダメ 。


もう 、可能性 ないんだから 。
私 も 改札 を 通った 。
今日 も 人混み で 溢れている 。
あなた

あぁ やだ ~ 。

玲於
玲於
おい 、あなた 。
こっち 席 空いてる 。
あなた

え !?

玲於 が 私 の 手 を 引っ張る 。
私 は とっさ に 離した 。
あなた

別に 大丈夫 だし …
立てるから !

玲於
玲於
めんどくせぇ 。
また 、玲於 が 私 の 手 を 取る 。
あなた

なんで …

玲於 の 方 が めんどくさいよ 。


私 を 信じさせる 玲於 が 悪いの 。


だから 、私 は つらい 。
玲於 に 誘導 されて


来たけど 、当たり前 に 座られていた 。
あなた

ほんと に 空いてた ?

玲於
玲於
おう …
頭 を かいた 。
この癖 


玲於 が 嘘 ついた時 に する 癖 。
あなた

嘘 なんか いいのに 。

玲於
玲於
わりぃ 。
満員 で 動く ことも できず


玲於 の 近く に いた 。


今すぐ にでも どこか 遠く に 離れたい 。
玲於
玲於
あなた が どっか
行くんじゃ ないか って
不安 で 嘘ついた 。
あなた

別に …
私 は どこにも
行かな …

こんなん 、私 不利 じゃん 。


玲於 が どこに 行こうと


私 は 玲於 の 側 に いなきゃ いけない の ?
あなた

分からないよ …
そんなこと …

玲於
玲於
あいつか 。
隼 って やつ …
あなた

別に 。

玲於
玲於
昔 に 戻れないのか …
なにそれ 。


私 が 悪い みたいな 。


玲於 が 悪いのに !


私 は 玲於 が 私 の 側 から


離れなかったら 私 も 絶対 離れないのに 。


玲於 が 自分 から 離れちゃったのに … 。


私 、寂しくて …
ずっと 我慢 してきたのに …
さっきまで 人混み で 溢れていた


電車 が どんどん と 少なくなっていった 。
玲於
玲於
行くぞ 。
玲於 は いつまで 私 を


苦しめるの … ?


いつになったら 私 は 楽 で いられるの … ?

プリ小説オーディオドラマ