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第2話

Welcome.
黒月 蒼芭
黒月 蒼芭
……悩みのある人だけが辿り着ける店、か

私たちの通う神代中学。


そこから帰る途中のこと。




私、黒月蒼芭は、いつも一緒に帰る友達、篠田夏と共に

家へと続く道を歩いていて、そこでこの“噂”を聞いた。
黒月 蒼芭
黒月 蒼芭
夏も私も、悩みなんてないじゃん。
篠田 夏
私はないけど蒼芭はあるでしょ?
黒月 蒼芭
黒月 蒼芭
ないよ。


俯きながら私は夏にそう言った。



言った後の夏の表情を見ながら思う。


─やっぱり嘘って難しい。

夏には私が嘘をついたことがわかっている様だった。

篠田 夏
どっちでもいいけどさ。
行こうよ。面白そうだし。


意見が違くても

結局、夏の意見に流される。


いつものことだ。

私は自分の意見を言うのが苦手だから。



私はため息をつき、夏にたずねた。
黒月 蒼芭
黒月 蒼芭
…それで?どうやって行くの?
篠田 夏
そう来なくっちゃ!
じゃー説明しまーす!

夏による長い説明をまとめると、


①悩みを思い浮かべながら、目を瞑って5歩進む。

②目を開けると「音色屋」の前にいる



やることは①だけ、という簡単なことだった。



そんなことで本当に行けるのか、という疑問が頭の中をぐるぐる回る。
篠田 夏
蒼芭と手、繋いでいけば私も行ける!
…と思ったんだ!やってみよ!

ほら、と手を差し出してくる夏。


断るわけにもいかないので、私はゆっくりその手を握った。

黒月 蒼芭
黒月 蒼芭
じゃあ、行くよ。
篠田 夏
ちゃんと悩み、思い浮かべてね!
…せーのっ!



目を瞑り、1歩、2歩、と歩いていく。






──私の悩みは






────




“歌いたい”







───5歩


黒月 蒼芭
黒月 蒼芭
!?


5歩歩いたところで、夏の手が無くなったように思えた。


急いで目を開け、横を見ると、

一緒にいた筈の夏がいない。



そして私の前には

「音色屋」


と書かれている建物があった。
黒月 蒼芭
黒月 蒼芭
…なんで
こんなところに店なんて、無かったのに


不思議

怖い

好奇心



いろんな感情が頭の中で混ざっていく。



私は無意識に店に近づき、




気が付くとドアを開けていた。


──チリン

ドアベルが鳴り、さっきまで吹いていた風がしゅん、と消えたように感じる。



空条 流花
空条 流花
……え、お客さん?
久遠 彼方
久遠 彼方
わ、珍しい。


店の中から私をじっと見てくる男女。



……人がいた。





───《いらっしゃいませ》