第52話

第51話
353
2026/04/13 09:00 更新



病院に着いた時




ジナの目はすぐに閉じてしまいそうなほどだった



FELIX
FELIX
じな、しっかりしてッ
FELIX
FELIX
もう病院だよ
FELIX
FELIX
頑張ってッ



不安で、心配で、怖くて、涙が止まらない




HYUNJI
HYUNJI
俺は...だいじょうぶだからッ



弱々しく差し出される手を強く握る




HYUNJI
HYUNJI
泣かないで...ㅎ



その言葉に涙が押し寄せる



HYUNJI
HYUNJI
そばにいてほしい...
FELIX
FELIX
心配しないで手術を受けて
FELIX
FELIX
僕はここにいるから


手術室に運ばれるジナの手が離れる



FELIX
FELIX
ッ...ぅ゛ッㅠ



この光景を僕は知っていた




いつだっただろう、





忘れたくない記憶に縋り付くようにあの手を握っていた







あの日の記憶








FELIX
FELIX
じなぁッㅠ



ジナの手術が終わる頃には




ジナのお義母さんたちも僕の家族も着いていた



FELIX
FELIX
お義母さん...ッ
オンマ
あなたにせいじゃないわ、気にしないで
FELIX
FELIX
ごめんなさいッㅠㅠ
オンマ
ヒョンジナはなんともないわ


その時だった手術室から医師が出てくる



FELIX
FELIX
先生ッ...
医師
手術は、成功です
FELIX
FELIX
..ッ、よかったッ



安堵の声がその場を包み込む



医師
ですが、出血が多く意識が回復するまで経過を見ます



ベットの上でたくさんの点滴に繋がれるジナを見ると




涙が押し寄せる




FELIX
FELIX
早く、目を覚ましてよ
FELIX
FELIX
まだ、謝ってないッ
FELIX
FELIX
全部、思い出せないけど分かる気がする
FELIX
FELIX
なぜ、ジナを見るなり胸が痛んだのか
FELIX
FELIX
巡り巡ってまた一緒にいる
FELIX
FELIX
とても、恋しいの
FELIX
FELIX
僕はまだ、治療中の身だよ?
FELIX
FELIX
無理をしたら倒れちゃうかも



僕はわざとらしく言う



FELIX
FELIX
泣き過ぎたせいか
FELIX
FELIX
少し頭がクラクラする



それも全部、僕を心配して起きてほしいがため



FELIX
FELIX
はやく...おきてよ



その時だった





握っていた右手に少し力が入った



FELIX
FELIX
..じな?


重い瞼がゆっくりと持ち上がる


FELIX
FELIX
目が...覚めたの?
HYUNJI
HYUNJI
りくす...
FELIX
FELIX
先生に…..



知らせに行こうとする僕の手を掴む


HYUNJI
HYUNJI
りくす...怪我、してない?
FELIX
FELIX
死にかけたのに"ッ...
FELIX
FELIX
僕の心配?ㅠ
FELIX
FELIX
僕は大丈夫だからぁッㅠ
HYUNJI
HYUNJI
けが...なくてよかった...
FELIX
FELIX
ごめんね...じなッ
FELIX
FELIX
僕、何も覚えてないからって
FELIX
FELIX
ひどい言葉を...じなにッ
HYUNJI
HYUNJI
いいや、…..
HYUNJI
HYUNJI
一緒にいると
HYUNJI
HYUNJI
あれほど心に誓ったのに
HYUNJI
HYUNJI
君を苦しめた
HYUNJI
HYUNJI
ごめん
HYUNJI
HYUNJI
そして、"愛してる”


ジナは僕の涙をゆっくりと拭う




僕はその手を強く握る



HYUNJI
HYUNJI
ありがとう、
FELIX
FELIX
泣かないでよぉㅠ





その日が今年最後の雪の日だった






プリ小説オーディオドラマ