僕は初めて自分の会社に出社する
オフィスに入ると僕をみるなりみんなが僕に頭を下げる
それを見て初めて自分が社長であったことを実感した
入って、
ドアが軽くノックされると1人の女性が入ってくる
そう言いかけた時右端にいた社員が口を開いた
そう言って僕たちは握手を交わした
僕は、秘書に運転を任せ
彼が拘置所から出るのを待っていた
そんなくだらない話をしていると
扉が開かれ中から彼が出てくる
家族関係は良好
言葉と同時に手帳にそう書き記す
その後、彼の後をついていくと小さな村についた
その時ちょうど雪が降り始める
彼はお母さんらしき人と大きくハグをして笑い合う
そう言われて、
僕の心にはふと、こんな言葉が出た
"知ってる”
知っているはずがない、
だって僕は彼を知らないんだから
なのに、“知っている”と思ったのはなぜだろう














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!