🐯side
ヌナが僕に言ってきたんだ。
🐷『ねぇ。テヒョン。防弾少年団をやめたら?』
僕は迷った。
普通は、嫌だって言うと思うけど何故か言えなかった。
🐯『僕分かんないんだ…』
🐷『防弾少年団をやめて私と2人でアイドルしない?』
🐯『ヌナとアイドル?』
🐷『うん。絶対売れると思う。』
ヌナとアイドル…
🐷『ねぇ。私を愛してるなら2人でデビューしよう?』
🐯『でも…』
その時だった。
🐰『ハァ。間に合った。』
ジョングガが息切れしながら言ったんだ。
僕は驚いた。ジョングガはもう僕に呆れてると思ってたから。
🐰『ヒョン。ホントにいいんですか?』
🐯『え?』
🐰『防弾少年団を辞めて、幸せになれますか?』
🐯『…』
僕は考えた。
その時思ったんだ。
僕はこれまで沢山の人に支えてもらいデビュー出来たことを。
🐯『僕、やめたくない。』
🐰『じゃあ、謝りにいきましょ?』
🐷『テヒョン?私を裏切るの?』
🐯『違うよ!ヌナ…』
🐷『酷いよ…。』
僕は、真剣にヌナを見て言った。
____________夢を諦めたくないんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!