🐨side
オーディションの合格者が決まった。
人数は3人。
グループ名は『CROYEG』。フランス語で信じるって言う意味だ。
このグループ名はあなたと俺で決めたんだ…
これから、どんな困難があってもメンバー同士信じ合い前に進んでもらいたいという気持ちが入ってる。
今日が合格者とグループ名の発表だ。
🐭『決まったのか。』
🐯『…。』
あなた『じゃあ、合格者の名前を呼ぼ。』
🐨『うん。まず、1人目の合格者は、チョンナニ。』
👧🏻『え…やったッ!』
🐨『2人目は、チェミンジェさん。』
👧🏻『やったッ。』
🐨『3人目は、佐藤マナさん。』
👧🏻『テビューできた…。』
🐨『呼ばれた方は隣の部屋に来てください。』
練習生の中には、泣いている子や、驚きを隠せない子、不機嫌な子、様々だった。
僕も言うのは辛いんだよ。
その言葉でその人の夢を潰すことになるんだ。
🐯『この3人ですか…』
🐭『なんだ。不満か?』
🐯『あ。いえ。』
🐹『ヨジャグループができたんだね…』
僕は、笑顔を作って部屋のドアを開けた。
_______これから、よろしくお願いします。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。