あなたside
私達は、休む暇がないくらい仕事をしている。
眠る暇だってない。
そんな時に一通のメールが届いた。
あなた『スパムかな?』
🐹『スパム?』
あなた『これ…』
🐹『え。やばくない?』
🐰『ヌナーどうしたんですかー!』
あなた『何なのこれ。』
🐰『嘘だろ……』
そこに書いてあったのは残酷だった。
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あなたちゃん。
あの手紙覚えてる?私が書いたんだよ。それなのに気づかないあなたは馬鹿なのね。あなたのせいで今、マナちゃんは虐められてるよ?泣き叫んでるよ?痛くて痛くて意識が無くなってきてるよ?あぁ。可哀想。でも…しょうがないよね。私の約束を破ったんだから。マナちゃんが死んだら連絡してあげる。そして、次はあなたの番。楽しみに待っててね。
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その下をたどると、マナちゃんがボロボロになっている写真があった。
私は、恐怖で思わず携帯を落としてしまった。
🐥『何落としてんだよー………は?』
🐹『会社に連絡した方がいいだろ。』
あなた『ダメ。そしたら、マナちゃんの夢がなくなるかもしれない。』
🐹『そんなこと言ってる場合じゃないだろ。』
あなた『大丈夫。このことは、私が何とかする。』
🐰『ヌナ…。』
あなた『マナちゃんは私が守る。』
守るって言っても何も出来ない。
でも、会社に言ったらテビューが無くなる可能性がある。
そもそも、なんでこんなことをするの?
マナちゃんと私は初対面だし、何も悪いことはしてない。
ねぇ。教えてよ。
私達は一体あなたに何をしたの?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!