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第1話

chapter 1 . ( みや目線
みやかわくん
んん 、
小鳥の音で目が覚める、
なんてメルヘンチックなことはなく 俺は耳に劈く激しい目覚まし時計の音で目が覚めた。
寝起きだから 瞼が重いなんてこともなく、
寝起きだから 体がだるいということもなく。
目はパッチリ覚めている。
でも、頭が回らない。頭の中は真っ白でからっぽ。

まるで 生きてる感覚がしない感じ。
ああ  そうか 。
ここに生きてる意味がわからないからこんな感覚に浸ってるんだ。
その理由は多分これ。


昨日 じんちゃんが死んだ。
原因もわからない、突然死。
いつ死ぬかわからないこの人生、楽しまなきゃもったいないっていちばんよく言ってた人間が死んだ。
俺はそんな現実を受け止めたくなくて、じんちゃんのお葬式もお通夜もいっていない。
行く意味なんてない。
どうやったって、もう戻ってこないのだから。

思い出も、あの温もりも、じんちゃんも。
ふと我に返ると外の音が聞こえてきた。
ザアザア 、と雨の音。

まるで俺の心情のように 地面に強く叩きつける雨音。
もう涙なんて出ない。
涙も出ないのに、なぜか体の水分全体がもっていかれたように俺の体は乾ききっていた。
みやかわくん
…外行こ
無意識に口から出るそんな言葉。
俺は着替えもせず、傘なんて持たずに雨の匂いが充満してる外へ足を運んだ。