はいはい、俺やでー。
あぁ、あかん...これやったらりんねにいっつも突っ込まれるんよな。
ごめんなさい。笑
こんな話は置いといて、俺も思い出話。
あなたに出会ったのは、中1で同じクラスになったのがきっかけ。
初めはあなたやなくて、流星のほうを見とったんよな。
.....いやいや、そういうんやないで!?
普通に、イケメンがおるーって噂を聞いたから探してみただけで、そういうんやない。笑
探したらイケメンでびびったけど。笑
そしたらな、いつも隣におる女の子がおったんよ。
それがあなた。バリ可愛いやんけ。
2人はお似合いやった。
いかにも美男美女ってかんじ。
俺はもともとクラスの中心メンバーとかやなくて、
隅っこで座っとる影の人やった。
それがな、あなたとたまたま席が隣になってから変わったんよ。
びっくりしたよな。
こんな明るいタイプの人に話しかけられたの初めてやったから。
なんか、そこから全部変わった気がする。
俺はあなたや流星と一緒におるようなって明るい性格になったし、
あなたへの印象も流星の隣におる女の子から、
好きな人に変わった。
やっぱりあいつはモテとったな、流星並に人気があった...
はずなんやけど。ほら、なんせ隣におるのは独占欲の強いイケメン幼なじみやろ?笑
近づけるはずもなく、勇気がある子が何人か告白しよったなっていう思い出
そして惨敗みたいな。笑
ほんま、あなたはそういうのに興味が無いやつやからなーなんて言うとる俺も
惨敗はおろか、告白すらもできていません!
あなたのことやからそんなことないと思うけど、
やっぱ関係が崩れたら嫌やなとか、考えてまうねん。
そして、あなたに片思いし続けてもう2年ちょっとやで!?
ほんまに俺はなにをやってんねやろ~!
この前なんて俺ほんまに絶句したで!?
入学式の日
いや、俺ほんま、はあぁぁぁ!?ってなったで!
俺が声かけようとしたらさ、隣の席のイケメンが!小瀧っちゅう奴が!
なんか話しかけとったんやけど、そこまではええんよそこまでは!!
せやけどそのあとニコッってした時のあなたの顔!
真っ赤やったで!?男子に興味のないあなたが、
いっつも隣におる流星にさえ振り向かんやったあなたが!!
男子に微笑まれただけで真っ赤になるってなんやねん!
ほんまわかりやすいやつやわ…
あなたのあんな顔初めて見た。
そのまま入学式のあいだはそれどころやないように魂抜けとったわ。笑
せやけど俺は決めた!
絶対に俺を好きにさせてみせる!
中学の頃の俺やあらへんからな!
見とけよ、小瀧っちゅう奴!流星も!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。