あなたside
廉
変わったな。
昔はもっとちっちゃくて、弱くて、
私が守ってあげてたのに
今はもう違うもんね
よく私だって分かったな
あいつ
だって私。昔とだいぶ違うよ
そーんなこと思いながら登校してたら
あっという間についてしまう学校
ガラッ
教室のドアを開ける
誰からも挨拶されることなく、
ましてや自分からすることもなく、
ただただ席につく
それが普通だと思ってたんだけど、
廉「あなた!おはよ!」
「お、おはよ。」
廉。やめてくださいませ
朝からみんなの中心にいるイケメンのあなたが
そんなキラキラした笑顔で私に挨拶しないでーー!!!
女子達「ねえ、なにあの子/え?一条さんとどんな関係なの?」
ほらなんか言ってる
めんどくさ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。