私は目が見えないせいで小さい頃から周りの人達に裂けられていた、唯一傍にいてくれた人は両親と“あの六人の子供達”だった、六人の名前は「こーちゃん・さーくん・なーくん・じぇっくん・りっくん・るーちゃん」
六人が悩んでいるとじぇっくんが「あ!」と声を出す
六人が「はーい!」と答えてから四方八方に散らばる……
なーくんは開始数分で皆を見つけてしまった「なーくん強いー!」などと皆で言っていたら遠くで両親の声がした、七人はあなたの下の名前の両親のもとへ集まる、周りには大きなトラックがあり、大人が沢山いた
私が問うとママとパパは悲しそうな音を出した、パパは少し言葉を詰まらせてから話し出す
一瞬頭が真っ白になった、引っ越しと言う事は皆と離れ離れになってしまう、
そんなの絶対に嫌だよ……
私は大粒の涙が溢れた、皆からも悲しい音が聞こえる
ママはそう言いながら私を強く抱きしめた、ママからは悲しみの音がとても強く聞こえた、「きっと理由があるのだろう」そう思い私は「分かった」と涙を堪えながらか答えた
もう準備は出来ていたらしく、出発には十分とかからなかった、私が車に乗ろうとすると六人が引き留める
四人は泣きながらそう言い、さーくんとなーくんはやるせない様な苦い顔をした
あなたの下の名前は涙を流しながら「大きくなったらまた会おうね!」と笑顔で言う、六人も泣きながら「うん!」と元気に答えた
あなたの下の名前が乗った車が動き出す、その時車の外から聞こえた六人の声を今でも忘れられない…
引っ越しをしてからしばらくしてママが事故で亡くなった、ママが居なくなってからパパがずっと
育ててくれたが、三年後パパも事故に巻き込まれて亡くなった………………………
そう言った次の瞬間私の頬を一つの雫が伝う
nexttime✉
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。