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第2話

『 告白 』11 〜 fin.
269
2020/02/10 01:07
☆11☆



バタンッッッ!!!




勢いよく閉められたドア。




薄暗く静まった 部屋。




流星の乱れた息遣いと、掴まれた手首。





流「もう…無理やわ…」





その言葉で、私は覚悟した。



きっと「彼女が出来たから」とか「いままでみたいに仲良くは出来ない」とか…



言われる。





流「望と仲ええとか…」

〇「…は?」



キツめに握られていた手首が緩むと…

両手を そっと取った。




流星が…私を見つめてる……




その綺麗すぎる瞳に、今にも好きだと言ってしまいそう…




流「俺、今まで ずっと…〇〇の側に居ったやろ?」

〇「うん。」

流「せやから、〇〇が離れるなんて考えた事無かった。……けど…






流「望が〇〇の事、綺麗だの言うて…」





流「嫌なんや。〇〇が他の男と仲ようするん。」







〇「流星…」


☆12☆


流「〇〇じゃなきゃ、ダメなんや…」






流「せやから ずっと…この先も、ずうっっっと!俺の側から、離れんで欲しい。」











流星から、そんなこと言われるとは思ってなかったから…







こんなにも…







こんなにも…






嬉しいことが……あるんだと…







嬉しくて嬉しくて、ホントに嬉しくて…

その ひとつひとつを大事にしたくて…


堪えてた涙が、少しずつ溜まっていく。






「…うん。」




そう応えた瞬間…
繋いだ両手に涙が落ちた。






流「えっ?ホンマ?」

〇「うん。ホンマw」

流「はぁ〜良かったぁ〜〜」



流星の顔が、ホッとした笑顔に変わる。


流星が、繋いだ両手を引くと、私は流星の胸に飛び込んだ。



流星の鼓動が聞こえる。


これを、ぬくもりって言うんだな…


私は流星の存在を再認識した。



☆13☆


流「だって、“あんな綺麗な人、放っておくなんて考えられへん!”とか言うし…」

〇「え、えっ?」

流「望に〇〇の良さを気付かれてん…そりゃ、焦るやろぉ〜」

〇「えっ?望くん?」

流「…何期待しとんねん!」

〇「別に期待なんてしとらん!」

流「ホラやっぱり〜俺のが移っとるやん!」

〇「っ!……………そ、そうだよ//…」

流「っ//…急に素直になんなよ…反則やで//」

〇「だって、そうなんだもん…」

流「ふふっw そっか!嬉しい♡」



私と違って、素直な流星。

こんな私を、いつも大切にしてくれる。



流「俺、明日 告ろうと思っとったのになぁ〜」

〇「えっ?」


☆14☆


流「望の事が無くても…今までも これからも、〇〇と一緒に居りたいって思っとったからな。」

〇「私もだよ!明日…流星の誕生日に……ふふっw」


同じ事、考えてたんだ。
私たち。


流「なに笑ってん?」

〇「フラれると思ってたからw」

流「そんなん絶対 無いわ〜」

〇「そっか…ふふっw」



幸せ♡って、ニヤけるんだなw

そんなダラシないニヤけ顔を、うつむいて隠した。




部屋が静まると…


流「〇〇?」


って呼ぶから…


〇「ん?」


って顔を上げたら…


一瞬 真面目な顔の、めっちゃイケメンが見えて…





唇に…ふわっ………と触れた…



☆15☆

♪〜『告白』

この人かな? この人かな?って思う毎日が
この人だ!この人だ!って 変わってく変わってく

あの胸がつぶれそうな 初めてのキスをした日
まだ知らない ふたりの未来 見たような気がした

許さないと言う方が許すよりも簡単
どっちも苦しいとして あなたなら ね、どうする?

愛し合って 求め合って 過ぎる日ばかりじゃない でもそれが
まだ知らない ふたりの未来に繋がっていくなら

いつか やってくる生涯最後のキスをする日
この人だった! この人だった!って 思うはず
思うはず………ぜったい

by 吉田美和〜♪









流「〇〇となら、最後までこうしていられそうや//」

〇「うん// 私も、そう思う//」







☆fin.☆



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