そらちぃSide
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お互いの目を見て話し合ったって、
解決することは、少ないと思うんだ。
俺たちが何事もなかったかのように、
日常を過ごせる確率だって、きっと小数点が存在してしまう
声に出した言葉が、
君に宛てたものなのに
なぜか、そっくりそのまま
自分にかえってくるような感覚に陥る
今はただ、鏡にうつる惨めな自分を
洗い流したいだけ、
冷水を勢いよくかけるけど、心が洗われるはずもなく
それはしょせん、自己満足にすぎないのだと、
嘆いている自分を無視するのに精一杯で
言いたいこと全部言って、
『知り合う』って行為、俺の中では
不可能に近い。
平行線は、ずっと交わらないように
すれ違いばかりの二人も終わってしまうのかな
今さら
『惜しい』とか
『やっぱり手放したくない』とか
男の恥みたいな感情を持つのだけは、やめたい
お願いだから、
別れるときまで、
カッコつけさせてよ..
From.Strawberry moon🌃
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。