私が敵なのに"ヒーロー養成学校雄英高校"に通っている理由…
それは半年前の事だ。
死「あなた、雄英高校知ってるか?」
『ん?…あぁ、弔達がUSJに乗り込んだやつか?』
死「お前、何知らないフリしてんだよ。」
『・・・。まぁバレちまったらしゃーねぇか…あぁ俺が敵を続けている遊一の理由だ』
死「お前、雄英の奴らが憎いのか?」
『いいや、俺の両親はヒーローだった。…すげぇ…かっけぇ…ヒーローだった…でも敵に殺された…そっから敵じゃねぇ…ヒーローが憎くなった。特に雄英の奴らが…』
死「でもお前の両親を殺したのは敵なんだろ?なんでヒーローが憎くなったんだ?」
『うぜぇんだよ…プロヒーロー…いや、ヒーローでもねぇ奴がヒーロー気取りやがってよ。だから全員殺す!それが俺の目的だ!』
死「その為にこの敵連合に?」
『あぁ…』
死「フッ…ニヤ…やっぱりだ!お前はそういう奴だよ!なら"俺達"も喜んで参戦しよう!」
『俺達?』
死「あぁ、良いよな?先生?」
オ「あぁもちろんだよ弔。」
『どんなにいい奴らなんだよ?』
オ「ただし、ひとつ条件がある」
『?』
死「雄英に行ってこい。潜入捜査としてな」
『…ニヤ…いいぜ。死ぬ前のアイツらの顔をしっかりこの目に焼き付けねぇとな』
死「なんて殺意剥き出しの奴なんだよ」
荼「良いのか?アイツが向こう側へ行っちまったらどうする?」
死「アイツは元々ヒーロー側の人間だ…だがヒーローを憎んでる事は間違いない」
ト「明日からですか?あなたちゃん、雄英行くの?」
死「あぁ…黒霧、どうだ?」
黒「手続きは終わっています。」
ト「もしかして、最初からあなたちゃんを雄英に入れるつもりだったんですか?」
死「あぁ…雄英の奴らの希望から絶望へ変わる瞬間の目が浮かび上がるぜ!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。