俺は、ガキの頃ヒーローが好きだった。
でも"お父さん"が関わるなと言った
何度も何度も…
嫌になった俺はある人と出会った。
その人は"先生"だった。
先生はオールマイトと戦って負けた。
施設に入れられ、俺らはこの世界を傾かせる存在になっている。
死「ハァ…」
ため息が出る回数が今日はすごく多い。
ふと下に目をやるとあるものに気がついた
黒「死柄木弔、全員集まりましたよ」
死「あぁ…」
黒「どうかしましたか?」
死「・・・。」
黒「?…黒い…薔薇?」
俺らの足元に黒い薔薇が落ちていた。
綺麗に咲いている。
死「…こいつらはどんな思いで咲いてるんだろうな」
黒「思い…ですか?」
死「こいつはヒーローなのか敵なのかそれとも別の意味か…」
黒「私は…敵だと思います。失礼かも知れませんが、この薔薇はあなたと同じ雰囲気がある…」
死「…ポリポリ…綺麗に咲いてるのも今のうちだ」
ガヤガヤ…
『・・・。』
死「…俺と同じ…か」ボソッ
あの薔薇を見た時少し背筋が凍った。
あの薔薇から…
1人の女が見えたから
____________________
『…ハァ…バレる所でした…』
カエガタ
私は変形あなた。
個性は"変透"
色んなものに自分の形を変えたり、ものに透ける…つまり乗っ取って動くことができる。
さっきの人達にバレないようにしたのはたまたま持ってた薔薇に変透したから。
でも…この世の中で1人、私の事が見える人がいる。
それは、私の番。
でもそんな人本当にいるのか
半信半疑ではあるけど、私が中学生だけど"敵"であることには変わりない。
必ずあの"言葉"を変えてみせる。
"次は君だ"
その通りにはさせません!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!