あなた…
俺、おめぇに会ってからなんか…
変な気持ちが出てきた…
おめぇが教室に入ってきた時、俺になんかの感情が芽生えた
なんか…こう…「守りてぇ」って思ったり、アホ面と話してた時もなんかイライラしたり…
だから一瞬思っちまった…
俺、こいつの事好きだって
だから、アイツが敵側って分かった時デクらを襲うって言った時俺はあなたの腕を掴んだ。
ただ…
ただ…
行って欲しくねぇ…離なれるな…
そんな気持ちが冷静に頭ん中に入った
『嫌いだ…』
そう言われても、俺はアイツに聞こえねぇぐらいの声で
「それでもいい…」
そう言った
アイツは何かにとらわれ続けてる
かなり小せぇ頃から
何かあったんだろうな
俺はなんにも知らないであなたの事「好き」とか思ってた
ちゃんとアイツの事理解してぇ
爆「お前、ホントにヒーローが嫌いなんか?」
『あぁ、でもここだけの話敵側も好きじゃない』
爆「じゃあ…」
『俺の両親は敵に殺された。その時思った…〈何のための"ヒーロー"なんだろう〉ってそれから人という人が信じられなくなった。だからずっと1人で生きてきた…いつか…いつか絶対!プロでもねぇヒーロー気取ってる奴らを殺すって!!だからてめぇら全員死んじまえ!!!』
爆「あなた、だったら…
俺を殺して見ろよ」
『!』
爆「俺を殺して見ろよ!ホントに殺せるんなら!!」
『上等だ!』
バッコーーーーーーン!!!
爆「…いってぇ」
『お前ホントに死ぬ気か?』
爆「さぁな…こんな事してる間に殺さねぇのか?」
『?』
爆「お前…殺さねぇんじゃなくて殺せねぇんじゃねぇか?」
『?!』
爆「なんでかわかんねぇみてぇだな。それは俺達のこと"仲間"だと思ってるからだろ?」
『そんなことない!俺は仲間なんて今まで1人もいなかった!作ろうともしなかった!お前の言ってることは全部デタラメだ!』
爆「そーかよ…だったら殺せよ」
『・・・。』
爆「ほらな、やっぱ自分ではきずいてねぇかもしんねぇけどどこかで俺達の事仲間だと思ってる」
ギュ!
『え?』
爆「ほら、泣くなや」
『は、離せよ!!』
「嫌だ…悪い…俺がお前の事なんも分かってなかったから」
『俺…』
爆「あァ?」
『お前らの事、仲間って思っていいのか?』
爆「・・・。そんな事誰も許可しなくていいおめぇ自信が決めんだよ」
『肩…かりていいか?』
爆「あぁ」
『.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.』
辛かったんだろうな
ずっと1人で…
大丈夫、俺が絶対お前を守る!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。