マ「あら、可愛い女の子!」
ミ「どうしたんだ?その子」
死「新しい仲間、俺の右腕」
『変形あなたです。よろしくお願いします…』
マ「はい!よろしくねぇ!」
ト「マグ姉さーん!弔くーん!皆さぁん!ただいまでーす!!」
荼「ハァ……。」
ト「ん?どなたですか?」
マ「新しいお仲間さんよ、ほらあなたちゃん」
『どうも、あなたです。』
ト「やったぁ!可愛い女の子です!よろしくね!あなたちゃん!」
『はい!よろしくお願いします!』
荼「頼むからあのイカレ女とのコンビ変えてくれよ黒霧…何だあいつ」
黒「新しい仲間だそうですよ。死柄木弔が連れてきました。あの人の右腕だとか…」
荼「珍しいな、自分から仲間選ぶって」
黒「えぇ。」
死「そういう事だ」
オ「君が選んだものならいいさ、だが本当に仲間に入れるなら装備を何とかしないと…例の件の実行日はいつだい?」
死「1週間後だ。」
オ「分かった、なら2日あれば届くよ。その子に個性について聞いといてくれ」
死「分かった。」
・
・
・
『個性…ですか?』
死「あぁ、どんなんか先生が知りたいんだとさ」
『私の個性は"変透"です。形を変えつつ、ものに透き通りながら消える事が出来ます』
黒「珍しい個性ですね。カシスオレンジです、どうぞ」
『ありがとうございます』
死「だから薔薇に隠れてたのか」
黒「という事です」
オ〈分かった、じゃあ2日後に送るね〉
ト「あなたちゃん!」
『あ、はい!』
ト「あなたちゃんは人を殺した事あるんですか?」
『…はい、あります』
ト「誰ですか?」
『いじめてきた人達を殺しました』
ト「あなたちゃんもですか?」
『え?トガちゃんもなんですか?』
ト「私はいじめられていましたが殺したのは好きな男の子でした。小さい頃からお父さんお母さんに"気持ち悪い"とか"普通に出来ないの?"とか言われ続けていました。なるべく普通の人を演じていたのですけどね…どう
しても大好きで、殺してしまいました。」
『人を殺すにも訳がありますね…私は殺されかけました。恋愛と言う事には興味なかったんですけどね…ある日学校で1番美女と呼ばれる人が好きな男の子に告白しました。その女の子は自分が望んだ事はなんでも叶った人でした。だから必ず付き合う事ができると思っていたのです、でも断られました。』
ト「すごいですね〜自分が望んだ事は全て叶うって」
『親に甘やかされてたんですよ』
断られた理由は「他に好きな人がいる」との事でした。
自分が望んだのに手に入らなかったと言うショックで怒り、親に頼んでスパイや秘密調査を行い分かったのは…
ト「あなたちゃんだった…」
『はい…』
黒「失礼します。トガヒミコ、スパークリングどうぞ」
ト「ありがとうございます黒霧さん!」
『私もカシスオレンジ美味しいです!』
黒「喜んで頂けて何よりです。続きをどうぞ」
最初は極秘で備考でした。目線を感じたのは大体5人ほど…
次に家への無言電話や、手紙。次々と嫌がらせはエスカレートして最後はクラスの皆で殺そうとしました。
『彼女はクラスの中で女王でしたので全ての命令には喜んで従う人達ばかりでした。』
ト「酷いですね…」
『急に囲まれて、椅子や机を投げてきて…私は新体操や格闘技を習っていたので避けていました。それを堂々と見ていた彼女は腹が立って最終的には刃物を持ち、私に突き付けて来ました。"全てあんたが悪い、あんたがこの世にいる事自体がおかしい…あんたは私達に殺してもらうのが似合うわ"と…さすがにそれはおかしい、そう思い格闘技で倒しました。でも30対1です…かなり難しいとは思いましたが狂ってる人達を見ると気持ち悪くなって彼女が持っていた刃物で全員殺しました』
ト「辛くはなかったんですか?」
『はい…でも怖かったです』
ト「…分かります」
死「・・・。」
荼「変な奴らだな…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!