第4話

発覚
2,220
2020/08/12 11:32
その日は朝から体調が優れなかった。
あなた
あなた
げほっげほっ、
この花吐き病は周りから見ると綺麗な花だが吐く本人にとってはかなり辛い。
だから無一郎が送ってくれたメールにも気づくことが出来なかった。
無一郎
無一郎
こんにちは、って部屋ここかな?
あなた
あなた
げほっげほっ
無一郎
無一郎
え!?あなた!しっかりして!!ちょっと待って今、ナースコールするから。
あなた
あなた
よ、ばないで。大丈夫。いつものことなの。
あなた
あなた
げほっげほっ…げほげほ
無一郎
無一郎
ごめんね、ごめんね。何も出来なくて…。
そう言いながらも優しく背中をさすってくれた。
そのせいかいつもより症状が早く落ち着いた。
あなた
あなた
はぁ、、はぁ。ごめんね。こんな姿見せて。
無一郎
無一郎
そんなことより大丈夫、??苦しそうだった…
無一郎
無一郎
その花…
あなた
あなた
私ね、花吐き病なんだ。
無一郎
無一郎
はな、はきびょう?
あなた
あなた
知らないよね…。この病気の主な症状は花を吐くこと。その他にもこうやって度々体調崩すことが多いんだ。
無一郎
無一郎
治療方、は?
あなた
あなた
“最高の幸せ”を見つけることみたい。でも、見つからなくて…。3年以内に死ぬらしいしもうどうでもいいかなって。笑
無一郎
無一郎
僕にその病気、治させてほしい。
あなた
あなた
え?
無一郎
無一郎
僕が、絶対にあなたを治してみせる。お願いします。
あなた
あなた
面白いこと言うね。いいよ、私に最高の幸せ、教えて?
無一郎
無一郎
(笑った!)もちろん。覚悟しておいてね。
こうして、無一郎は私に“最高の幸せ”を教えてくれることになった。












ここからやっと本編に入るところですかね。


2人はどうやって幸せを見つけていくのか。2人の過去もいずれお送りして行こうと考えています。










読んでくださりありがとうございます。

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