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第21話

のぼせ上がるスケベな夜



遊佐くん家に帰る途中、私はさっきのスケベなイケメンが何者なのかぐるぐると考えていた。

スケベアー達も初めて出会った同族に大パニックだ。
                 バタン!!



大きな音を立てドアが閉まり、私はハッと我に返る。
心美
心美
あれ、もう遊佐くん家?!



ぐいぐいと引っ張られ、連れてこられたのは洗面所。

彼はずっと握っていた手を離し、後手でカチャリと鍵を掛けた。

遊佐
遊佐
さっきの男、誰? お前の知り合い?

彼はぐっと私の顔を覗き込み、見つめる。
心美
心美
そんな!
全然知らない人だよ
遊佐
遊佐
ふーん
じゃあなんでキス寸前なわけ? 
これくらい近かっただろ

遊佐くんの唇が触れそうなキョリまで近づく。
心美
心美
だって……
心美
心美
(あの人のスケベアー?に気を取られて……な、なんて説明すれば!!)
遊佐
遊佐
お前、無防備すぎ
これからは気をつけろよ

むにっと彼の柔らかい唇が鼻先に触れ、同時に鼻血が吹き出した。
遊佐
遊佐
ははっ!ほんと、お前鼻弱すぎ

遊佐くんの呆れたような笑顔が、今日はなんだか一段と愛しい。




遊佐
遊佐
……じゃあ脱いで
心美
心美
え?!
心美
心美
(なんで急に……そうだ!今日は遊佐くんとゴールインする日!)

準備の追いつかない脳内のスケベアー達。

混乱状態で、ドンドコ叩くはずの太鼓やワッショイする神輿、赤飯用の炊飯ジャーもひっくり返し大惨事。
遊佐
遊佐
ほら……早く脱げよ
心美
心美
ちょ、ちょっと待って!
嘘!こんな早くから?!
せめてシャワーは別々の方が……
遊佐
遊佐
は?…ってバカ!スケベ!ちげーよ! 
服鼻血で汚れてんだろ? 洗うから脱げ
心美
心美
へ? あ、そっか、そうだよね!!
脱ぎます!!

急いでワンピースのボタンを外そうとしてハッとする。
こちらを見つめる彼の視線が、燃えるように熱い。
遊佐
遊佐
何、脱がねーの?
心美
心美
遊佐くんはそこにいるの?

からかうように笑うドSは、ドアの前に立ちふさがっている。

そういえば鍵もちゃっかり掛けていた。
遊佐
遊佐
いいだろ別に
お前も俺のカラダ散々見てきたんだし
心美
心美
わ、私が見るのはいいけど
見られるのは恥ずかしいの!!
遊佐
遊佐
は? そんなの、ずりぃ
そう言って彼はこちらへゆっくり手をのばす。
心美
心美
もう晩御飯の時間だし!! 
ほらみんな帰ってくるし!!
遊佐
遊佐
あー、あいつらなら
今日親父が飯つれてくってさ
夜遅くなるみたいだけど
心美
心美
(そ、それってつまり……夜まで二人きり?!)

バクバクと心臓がうるさい。

でも無慈悲にも彼の手は私のボタンにかかってーー
心美
心美
ぎゃあああ!!
遊佐
遊佐
おい動くな!


バっとワンピースを剥ぎ取られたその時、すっぽりと大きなパーカーを着せられた。
心美
心美
え……これ
遊佐
遊佐
さっき買った部屋着
お前に似合うと思ったから

少し照れた顔でそっぽを向いた彼。

あの時私を置いて買いに行ったの、これだったんだ。
心美
心美
遊佐くん、ありがとう!!
大事にするね!
……でも少し大きいような
遊佐
遊佐
っ、うるせえな
俺の服着てるみたいで…可愛いだろ

少し言葉をつまらせ、照れ隠しからか私をギュッと抱きしめる彼。


ムズムズと愛しさとスケベ心がこみ上げる。


心美
心美
(ごくり……ついに遊佐くんにスケベ放題できる夜がやってくる!)







そんなよこしまなスケベ心をひた隠し、夜ご飯を済ませればもう21時を過ぎた。

風呂上がりの遊佐くんを完璧なまでに脳内録画して、次は私の番。



洗面所、遊佐くんの歯ブラシが私の視線をとりこにする。

心美
心美
(これは…遊佐くんの歯ブラシ!…ちょっとだけ、ちょっとだけ使ってもーー)
リセイウチ
リセイウチ
嬢ちゃん?
心美
心美
ひっ!

リセイウチがこちらを見てニコリと笑う。

渋々諦めてお風呂場へと足を踏み入れるとそこは……天国だった。
心美
心美
(こ、これが、遊佐くんの入った後のお湯!!遊佐くんのだし汁だ!!……飲みたい!)
リセイウチ
リセイウチ
……

無言の圧力ほど怖いものはない。

お湯は飲めなくても、いつもの遊佐くんのいい香りが風呂中に充満して幸せの頂点。

おまけにシャンプーとボディーソープも彼と一緒だ。
心美
心美
(私から……遊佐くんの香りが!)

感極まってなんだか涙が出そう。

温かい彼に抱きしめられているみたいで、ずっと湯船に浸かっていたい。

スケベアー達も一息つき、作戦会議を練り始める。
スケベアー1号
スケベアー1号
ハジメテは相手にまかせるんだ!
スケベアー2号
スケベアー2号
いいや、こちらから攻めろ
スケベでは負けるなよ
スケベアー3号
スケベアー3号
違う、女の子はスケベだとしても
恥じらいが命だ!
スケベアー4号
スケベアー4号
心美、覚悟はできたか?!
心美
心美
え、結局どうすればいいの??

作戦はまとまらない。

リセイウチは、何を言っても無駄だと諦めモードで、せっせと昼のスケベイケメンの調査を始めた。
心美
心美
(……あれ? というか今日は遊佐くんのお尻をついに触れるんだ……! あの筋肉質で弾力のあるきゅっと上がったお尻…憧れのお尻に…)
遊佐
遊佐
おい!
風呂入って2時間たつけど大丈夫か?

すぐドアの向こう、洗面所から突然呼びかけられた。
心美
心美
え?!そんなに? 今上がる!!

彼のお尻に思いを馳せすぎたのか、時間がすごくたってたみたい。

慌てて湯船から立ち上がった瞬間、ぐるぐると視界が回る。
心美
心美
あ……れ?

ふらつく足取りのままお風呂のドアを開けると、すぐそこに彼が立っていてーー。
遊佐
遊佐
っ! 悪い!
今出てく……って、うわ!!
心美
心美
ご、めん……


ガッターーーーーーン!!!


私は彼の上に、素っ裸のままダイブしていた。