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第9話

濡れた彼とボートの上で二人きり

イズミさんは遊佐くんのパンツを手に、こちらを見たまま固まっている。
イズミ
イズミ
見た……? 今の、聞いてた?
醜態しゅうたいを晒した彼女の声は震えていた。
心美
心美
ごめんなさい…
イズミ
イズミ
いやあああああ!!
恥ずかしさのせいか、遊佐くんのパンツに顔を埋めるイズミさん。
心美
心美
ぎゃあああ!ちょっとそれ
遊佐くんのパンツですよね?!
心美
心美
顔を埋めるなんてズルい!
返してください!!
イズミ
イズミ
……え?いやよ!
もうこれは私のコレクションだもの!

開き直った彼女は、パンツを自慢の谷間に収納した。


私はすかさずベッドから降り、その谷間めがけて手を伸ばす。

しかし手を掴まれ、取っ組み合いに発展。
心美
心美
離してくださいぃぃ!
遊佐くんは私の彼氏ですから!
心美
心美
そのパンツは私のものなんです!!
イズミ
イズミ
生意気な貧乳ね!
私は理人のカラダ、あなたより
よく知ってるわよ?!
心美
心美
わ、私だって!
ホクロの場所も数も把握済みですよ!
イズミ
イズミ
ホクロ?!あなた理人のホクロ、
数えたことあるの?!
心美
心美
はい!もう、あんなところから
こんなところまで!
心美
心美
(まだ未開の地もあるけど……)
イズミ
イズミ
嘘……
すっとイズミさんの手から力が抜けた。
心美
心美
隙アリ!!



ズボッ!
イズミ
イズミ
ひゃああああ!何するのやめて!

谷間に手が埋まり、弾力のある胸にスケベアー達が
一斉に騒ぎ出す。
スケベアー1号
スケベアー1号
わっしょーーーい!!
スケベアー2号
スケベアー2号
Eカップ!Eカップ!!
スケベアー3号
スケベアー3号
心美のとは違う!
スケベアー4号
スケベアー4号
大違い!大違い!!
心美
心美
(なにこの柔らかさ!ぷにぷに…それに、胸の圧でパンツに届かない!!)

私は悔しくなって、弾力のある谷間をこれでもかとまさぐった。
イズミ
イズミ
ひゃああああ!
や!やだ!やめてぇええ!
心美
心美
あった!!パンツとった!!
やっとの事で引き抜いた遊佐くんのパンツを、誇らしく天に掲げる。
遊佐
遊佐
お前、スケベにも程があるだろ
心美
心美

振り返ると遊佐くんが心底呆れた顔で立っていた。

それもその筈、さんざん谷間をまさぐったせいでイズミさんの頬は真っ赤で息も荒い。

まるで私がスケベなイタズラをしたみたいな……。
遊佐
遊佐
悲鳴が聞こえたから来てみれば……
心美
心美
え、あの、これは…
遊佐
遊佐
お前……ほんとに誰でもいいのな
心美
心美
え?!違う!私は遊佐くんのっ
遊佐
遊佐
っておい、それ俺のパンツだろ!
返せ!!

私の手に握られたパンツはいとも簡単に遊佐くんに奪われた。
遊佐
遊佐
泥棒はお前か?
心美
心美
違っ! これはイズ……
イズミさんを見てハッとする。

パンツ泥棒のイズミさんは今にも泣きそうな顔で震えていた。
心美
心美
そ、そうだよ!!私が盗んだの!!
イズミ
イズミ
……え
遊佐
遊佐
自信満々に言うことじゃねえ!
心美
心美
ちょ、遊佐くん!待って!!
遊佐
遊佐
彼女が泥棒とか、ありえねぇ

彼はこちらを見ずに立ち去っていく。
心美
心美
誤解……だよ
遊佐くんに私の声は届かず、じわりと涙が滲んだ。
リセイウチ
リセイウチ
ほれみぃ、これもスケベのせいや

ショックを受ける私の脳内で、リセイウチがスケベアー達をしゅうとめのようにいびる。
心美
心美
(スケベのせいじゃない……!)
心美
心美
(言葉が足りないだけ……ちゃんと話さないと!)
私は急いで彼を追う。
イズミ
イズミ
貧乳!!まさか理人に
バラすんじゃないでしょうね!?
心美
心美
言いません!
でも遊佐くんのパンツコレクションは
あとで返してくださいね!
イズミ
イズミ
ちょっと待ちなさいよ!!




私は彼の元へと走った。


太陽が沈み始めた浜辺に遊佐くんの姿を見つける。

しかし彼はそのままザブザブと海の中へと入っていく。
心美
心美
(え、もしかして……入水自殺?!)
心美
心美
待って!!
死なないで遊佐くん!!
遊佐
遊佐
うわっ!!
勢いよく後ろから飛びついたら、ドブンと二人して海に沈んでしまった。





















水中で遊佐くんがこちらを見て驚く。

遊佐くんは慌てて沈んでいく私を抱きしめて、水上へと引き上げる。
遊佐
遊佐
ゴホッ!
お前、泳げないくせに!!
心美
心美
だって!
遊佐くんが死んじゃうかと思って!!
遊佐
遊佐
いや、
普通に泳ごうと思っただけだけど……
心美
心美
え!
遊佐
遊佐
はぁ……てか結構流されたな
心美
心美
うわ!!深っ!!
遊佐
遊佐
……ったく、離れんな
俺に抱きついてろ
腕を掴まれ、首に手を回すように促される。

遊佐くんの鎖骨と首筋が目の前にぐっと近づいた。
心美
心美
(きゃああ、こんな近くに遊佐くんの首筋が!!ごくり…イタズラしていいですか?!)
遊佐
遊佐
あ、いいところにボートあんじゃん

惜しくも密着状態はすぐにとかれてしまう。

遊佐くんは近くに流れていたボートに私を乗せ、続けて彼も乗り込んだ。

遠くには浜辺。
ボートの上は遊佐くんと私の二人きりだ。

濡れた遊佐くんの肌が、逆光でキラキラと光る。
心美
心美
(遊佐くん、綺麗……飛びつきたい)
私の心の声にスケベアー達が反応し、コソコソと何かを企み叫んだ。
スケベアー4号
スケベアー4号
必殺、ラッキースケベ!!!
その瞬間ーー


大きな波が私たちを襲い、ボートが大きく揺れた。
遊佐
遊佐
心美!!
遊佐くんが私を守るように抱きしめ、ボートへと二人して倒れ込む。

彼に後ろから抱きしめられたまま、しばし沈黙が流れた。
心美
心美
遊佐くん……?
遊佐
遊佐
お前、ヒカルのこと好きなの?
心美
心美
え、なんで?!好きじゃない!
私は遊佐くんが好き!!
振り返ろうとすると、さらに強く抱きしめられて動けない。
遊佐
遊佐
でもお前、今アイツと同じ別荘で……
心美
心美
それは、さっちょんが
風邪でこれなくなってしかたなく!!
そう言うと遊佐くんは大きくため息を吐いた。
遊佐
遊佐
じゃあお前が好きなのは俺?
心美
心美
そ、そうだよ!!
遊佐くんだけだよ!
心美
心美
たとえ浮気してても、パンツが好きな
変態でも、私は遊佐くんが好きだよ!!
遊佐
遊佐
はは!何だよそれ
後ろから彼の楽しそうな笑い声が聞こえてーー



ペろ。

うなじに何か濡れた感触。
心美
心美
え!? 今のなに?!
遊佐
遊佐
しょっぱ
心美
心美
(え?!今しょっぱいて言った!?舐めた?!うなじ舐めたの!?)
スケベアー達がドンドコドンドコ騒ぎ出す。
そして彼は私をもっと強く抱きしめる。
遊佐
遊佐
やべ、もう我慢出来ないかも……
心美
心美
?!?!
羽織っていたパーカーのチャックが、彼の手で
ジーーーと降ろされる。
心美
心美
ちょっ!遊佐くん!!
私、実は、貧乳でっ!!
遊佐
遊佐
何?
そんなの俺の手で育てればいいじゃん
心美
心美
(ぇぇえええ?!遊佐くんが胸を育てるの?!え?!どうやって?!どうやって?!)
ちょうど鼻血が吹き出したと同時に、ドゴッとボートに何かが当たった。
ヒカル
ヒカル
あれーー!ごめんね
風が強くって

ウィンドサーフィンを楽しんでいたヒカルくんが、
私達を見下ろしニコリと笑った。