無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第8話

私、遊佐くんのパンツになりました
       
ぶ  

   く


  ぶ

  く

   ・
   ・



 
私は、遊佐くんのパンツになった。


黒い上質な布で、彼にピッタリのボクサーパンツ。

彼の大事な部分と超絶セクシーなヒップラインを程よい圧でガードする。
心美
心美
(遊佐くんのお尻……なんてスベスベなの?!それに前だって……)
心美
心美
(だめだめ心美!!ちゃんとパンツ業に集中しなきゃ!)

そう、今まさに遊佐くんのパーソナルエリアを守っている最中だ。

私は嬉しかった。
心美
心美
(これで遊佐くんの一番近くで、ずっと一緒にいられる……)

そう思っていたのにーー







心美
心美
(待って、待って!!私を脱がないでぇえええええ!!)

遊佐くんはロケバスで着替えを始めた。

勿論パンツだから抵抗はできないし、声もでない。

するりと何の抵抗もなく脱がされた私は、バスの座席に置かれた。

そして私よりピッチリした競泳水着が彼のお尻をガード。
心美
心美
(ずっと一緒だと思ったのに…)
よく考えると遊佐くんは明日、他のパンツを履く。

それにパンツは消耗品。
ゴムが緩んで生地が傷めばいずれ……。
心美
心美
(す、捨てないで!!)
心からの叫びは届かなかった。
心美
心美
(そっか、私はもうただのパンツ。だから遊佐くんとは二度と話すこともできないんだ……)
じわじわと悲しみが襲う。
パンツから涙は出ないけど繊維がわずかにきしんだ。
心美
心美
(ダメ、泣いたら繊維が傷んじゃう…)


その時、彼は不意に折りたたまれた私を手に取り、熱い眼差しで私を見つめた。


そして彼は深い口づけをした。
心美
心美
んぅっ!!!
心美
心美
(え…なんでパンツに熱いキスを?!
遊佐くん、もしかして……そういう趣味があったの?!変態なの?!)
苦しいくらいの熱いキスは終わらない。

酸素不足でクラクラと視界が回る。
心美
心美
(でも……。遊佐くんがパンツ大好きなド変態でも、私は遊佐くんが好き!!)
心美
心美
(私は遊佐くんの大事な場所も、遊佐くん自身も愛しぬくんだ!)
ひどい酸欠の中、心の中で誓った。










ゴホッ!!


口から大量の海水が溢れ出す。


なんだか長い夢を見てたみたい。

息苦しさから解放されゆっくりと目を開ける。

すると、びしょ濡れの遊佐くんが必死の表情で私を見下ろしていた。

遊佐
遊佐
……良かったっ
心美
心美
……ゆ、さくん?
遊佐くんは突然、私を強く抱きしめた。

微かに震える背に腕を回す。
心美
心美
私……
遊佐
遊佐
お前が、溺れてて
それで人工呼吸でっ!
心美
心美
じんこう、呼吸……?!
スケベアー1号
スケベアー1号
わっしょーーーい!!
スケベアー2号
スケベアー2号
人工呼吸!!人工呼吸!!
スケベアー3号
スケベアー3号
キスだキス!!
スケベアー4号
スケベアー4号
チュウだチュウ!!
興奮MAXのスケベアー達。

私は勢いよく鼻血を吹き出し、また意識を失った。














再び目を覚ました私は、カーテンに仕切られたベッドの上にいた。

まだ覚醒していない頭の中で、リセイウチがスケベアー達に激怒している。
リセイウチ
リセイウチ
ワシは止めたんや!海は危ないって!!
スケベアー1号
スケベアー1号
………うっ
リセイウチ
リセイウチ
嬢ちゃんがスケベスケべ言うてられんのも、生きてるからや!!

その一言でスケベアー達はしゅんと落ち込んで脳の隅っこへと退散していった。



そんな時、ドアが開く音と誰かの声が聞こえる。

カーテンの隙間からこっそり覗くと、遊佐くんにお姫様抱っこされたイズミさんがいた。
心美
心美
(お、お姫様抱っこ……なんで)
イズミ
イズミ
ありがと、理人
密着するEカップ。
そしてちゅっとリップ音が聞こえた。
遊佐
遊佐
ったく、お前腹痛いって嘘だろ
元気じゃねーか……
心美
心美
(い、今、キスしたよね?!!)

信じられない光景で一気に脳が覚醒し、ゴウゴウと嫉妬の炎が燃え盛る。


遊佐くんは気にする素振りも見せずにイズミさんをベッドに寝かせ、こちらのカーテンに向かってくる。


とっさに私は布団を被り、寝たふりを決め込んだ。

すると遊佐くんの囁き声が私の耳をくすぐる。
遊佐
遊佐
心美? 撮影の後、話がある
ヒカルとお前……いや、なんでもない

寝たふりはバレバレのようで、小さなキスがおでこに降ってくる。


それ以上何も言わず、彼の足音は遠のいていった。

彼が出ていったと同時に、イズミさんが大声で叫ぶ。
イズミ
イズミ
なんでこんな貧乳がいいのよ!!
彼女はまだ私が寝ていると思ってるみたい。
心美
心美
(くっ、貧乳は否定できない……!でもヒドイ!!巨乳なんか垂れちゃえ!!)
私はカーテンの隙間から彼女のたわわな”E“を恨めしく睨んだ。

すると彼女は挙動不審に辺りを見渡し、おもむろにその谷間に手を突っ込んだ。


スルリとそこから引っ張り出したのは上質な黒い布。
イズミ
イズミ
やっと手に入れたわ!待望の黒!!
心美
心美
(え、あれ?!遊佐くんのパンツ?!)
大興奮の彼女は私の視線には気づかず、パンツをぎゅっと抱きしめ頬ずりした。
イズミ
イズミ
一刻も早く堪能したかったの!!
やっぱり理人は黒が一番!!
イズミ
イズミ
でも他の可能性も捨てがたいわね!
紺とか派手なキャラ物のパンツもコレクションしたい!
心美
心美
(コレクション?!)
はぁはぁと息が上がっていく彼女を見て、自分を見ているようで複雑な気持ちだ。
イズミ
イズミ
でも……あのスタイルならブーメランパンツだってTバックだって似合うわ!
イズミ
イズミ
だって理人、サイッコーにスケベなお尻してるし!
イズミ
イズミ
ああ、一度でいいから理人のパンツになってみたい!!!
心美
心美
それはやめた方がいいよ!
思わず声を出してしまった。
イズミ
イズミ
え?
心美
心美
あっ

パンツを手にした彼女はこちらを見て固まった。