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第11話

恋のライバルと彼のチョコバナナ

眠れない夜を過ごした翌日、イズミさんは遊佐くんのパンツを返しにコテージへとやってきた。

そして彼女は遊佐くんの前で深々と頭を下げた。
イズミ
イズミ
私、ずっと理人が好きだったの!!
イズミ
イズミ
でも、振り向いてくれないから、
せめてパンツだけでも、って……
遊佐
遊佐
さすがに、盗むのは犯罪だろ
イズミ
イズミ
……ごめんなさい
ポタポタと大粒の涙を流し、イズミさんは続ける。
イズミ
イズミ
どれだけ胸でアピールしても振り向いてくれないし、理人の心にはいつも誰かがいたから……
イズミ
イズミ
けど、諦めきれなかった…
それほど、理人が好きなんだもの!
イズミさんは泣きはらした顔で、まっすぐと遊佐くんを見つめる。
遊佐
遊佐
はぁ、わかったよ……
もう盗むなよ?
イズミ
イズミ
許してくれるの?
遊佐
遊佐
ああ
心美
心美
今度盗まれそうになったら
私が全力で阻止するから!!
イズミ
イズミ
もう盗まないわよ!
遊佐
遊佐
お前は盗む側だろ!
心美
心美
え……
二人は顔を見合わせくすくすと笑った。

あれ、なんか仲良くなってない?
イズミ
イズミ
はーー、全部言ったらスッキリした
今日からは正々堂々、理人にアピールするわ!
心美
心美
え?!
イズミ
イズミ
恋のライバルよ!
覚悟しなさい、貧乳女!
堂々とライバル宣言した彼女は、さっそく自慢の胸を遊佐くんに押し付け抱きついた。
心美
心美
ちょっと待って、
遊佐くんも抵抗して!!
この人パンツ泥棒だよ?!
イズミ
イズミ
私はあんたと違って、どんな手を使ってでも振り向かせるから!
イズミ
イズミ
ほら、そこのあなたも隠れてないで

ドアの方へと目線を向けるイズミさん。

申し訳なさそうに入ってきたのはヒカルくんだった。
ヒカル
ヒカル
ごめん、心美ちゃん!
僕、心美ちゃんと理人の仲が
気に食わなくて……
ヒカル
ヒカル
この乳だけ女と手を組んでたんだ
イズミ
イズミ
乳だけってなによ!
ヒカル
ヒカル
でももう裏でコソコソやったりしない
僕は本気で心美ちゃんが好きだから!
心美
心美
え?!
遊佐
遊佐
はぁ?!
イズミ
イズミ
女々しい男だと思ってたけどなかなか言うわね!改めて、片思い同盟結束よ!
ヒカル
ヒカル
わ、離せ!どこ連れてくんだよ!
もう騙すようなことはしないからな!

ヒカルくんは爆弾発言を残し、イズミさんに連れられコテージを出ていってしまった。



そして、呆気にとられて立ち尽くす私を遊佐くんが突然抱きしめた。
心美
心美
わ!!
遊佐
遊佐
ごめん、俺色々誤解してたみたい
そう言って彼は不意に私の顎を掬い上げてーー


ちゅ


と、唇に甘いキスを落とした。
心美
心美
ふ、ふ、、(不意打ちキス?!)
遊佐
遊佐
今夜、近くの縁日に二人で行こう
心美
心美
二人で?
遊佐
遊佐
そ、二人きりで

耳に響く甘い言葉で目を覚ましたスケベアー達が、


“今夜”  “二人きり”  “縁日”


のワードで、あらゆるスケベシチュエーションを検索し始める。
スケベアー1号
スケベアー1号
縁日のNo.1スケベシチュエーションは…
スケベアー4号
スケベアー4号
浴衣チラリズムーー!!
心美
心美
浴衣着るの?!

スケベアー達のせいで、思わず聞いてしまった。
遊佐
遊佐
何?着て欲しいの?
ドS口調な遊佐くんに興奮度はMAX。
心美
心美
うん!!
できればラフな感じで!
着乱れた感じで!!
遊佐
遊佐
ほんとお前、スケベな
彼の呆れ声が聞こえたその時。
イズミ
イズミ
抜け駆けは許さないわよ!!
イズミさんがドアの隙間から豊満な胸を覗かせ、こちらを睨んだ。













心美
心美
(二人きりがよかったのにーーー!!)

心の叫びは虚しく、私と遊佐くんの間にはEカップ……じゃなくてイズミさん。

そして私の横にはヒカルくん。
ヒカル
ヒカル
ね、心美ちゃん金魚掬いやらない?

爽やかな浴衣のせいか、いつも以上に眩しい。
心美
心美
え……でも遊佐くんは?
横をみると、Eカップに視界を阻まれた。
イズミ
イズミ
ほんと浴衣って窮屈~
胸のせいで着崩れちゃう……
心美
心美
(わざとだ!!わざと着崩したこの人!!そんな胸潰れちゃえ!爆発しちゃえ!!)


嫉妬に狂う私の目に飛び込んできたのはーー


遊佐くんと、チョコバナナ……!!



少し前のはだけた上品な紺の浴衣。

鎖骨だけじゃなく、胸元まで見えるチラリズム。


そして手に持ったチョコ…バナナ……。

ざわざわと騒がしい人混みの中、もうそれしか見えない。
心美
心美
(遊佐くんと……チョコバナナ)
心美
心美
(なんて、刺激的なの……)
スケベアー1号
スケベアー1号
バナナ!!バナナ!!
スケベアー2号
スケベアー2号
遊佐のもあれくらい……?
スケベアー3号
スケベアー3号
大きい!
スケベアー4号
スケベアー4号
ビッグサーーイズ!!

スケベアー達はバナナで大興奮。
そして遊佐くんは私の目線に気づき、挑発的に問う。
遊佐
遊佐
何? 俺のバナナほしいの?
心美
心美
(ゆ、遊佐くんのバナナ?!ほ、ほしいに決まってる!いや、バナナってそういう意味じゃなくて、、、で、でも、ほしいって言ったら間接キスにーー)



ぱくっ!
イズミ
イズミ
ん、美味しい!理人ありがと!


プッチーーーーン、と何かが切れた私は遊佐くんの手を掴み、2人から逃げるように走った。
ヒカル
ヒカル
心美ちゃん!
イズミ
イズミ
理人!

2人の声は人混みの中にかき消された。

そして私は人気のない神社の境内まで、彼を引っ張ってきた。
心美
心美
二人きりがいい……

きっとわがままな彼女に見えていると思う。

でも、イズミさんには負けたくない。
遊佐
遊佐
俺も、二人がよかった
心美
心美
え?ーーーむぐ!!

振り返った途端、口に何かを押し込まれる。
そして甘いチョコとバナナの味。
遊佐
遊佐
食べたかったんだろ?
心美
心美
むぐうむぐうううううう!!!(これじゃイズミさんとの間接キスだよ!!)
遊佐
遊佐
ん?なんて?

月を背景に、色気全開の遊佐くんは楽しそうに笑う。


もぐもぐと、全部食べ終わってやっと会話ができると思ったその時ーー。

彼の舌が私の唇をぺろりと舐め、すっと離れていった。
遊佐
遊佐
あまっ!
心美
心美
い、いいいい今舐めた?!
遊佐
遊佐
あ、何?
直接より間接キスがよかったの?
心美
心美
ーーー!?

首を左右に振ることしかできない私は、盛大に鼻血を吹き出した。







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ド ン!!

空に咲く花より、遊佐くんの横顔の方が何倍も綺麗で何倍もスケベだった。