第5話

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2022/12/07 05:58











あれから何を話したのかは もう覚えていない 。

きっと何も話していないのだろう 。

無言で道を歩き 、無言で電車に乗り 、無言で銭湯に行き 、無言で家まで歩く 。

何か言葉を発するべきなのはわかっている 。

わかっていても 、ショックが大きすぎて 誰も何も話す気にならなかった 。

誰も言葉を発さないまま 、家に着いた 。

俺の家族もあのニュースは知っていたらしく 、下手に声をかけてくることはなかった 。

そうして俺の部屋に上がって どれくらい時間が経ったのだろう 。

誰1人として話そうとしない 。

これじゃあ5人集まった意味がない 。

その時 、中々話を切り出せずにいたのを察してくれたのか 、作間が口を開いた 。










作間「 そろそろ話さない ? ......... あなたのこと 」

髙橋「 ヒメ 、、、 」

作間「 瑞稀くんが今日話そうとしてくれてたことって あなたのことでしょ ? 」

井上「 うん 、この話題 、3年間ずっと避け続けてきたけど やっぱり話さないとって思って 」

作間「 俺も そう思ってた 。瑞稀くんがあなたのことを今でも気にかけてるのは知ってたし 、話っていうと やっぱりこれかなって 」

髙橋「 でも今 、、 」

井上「 今だからこそ 、だよ 」

作間「 このままあなたのことをタブーにしながら活動していくなんて無理だし デビューするにしたらグループの問題事はなくしておきたいんだよ 」

猪狩「 あなたは 、あいつは俺たちを裏切ったんだよ それ以外ない 」

作間「 ガリさん 、、 」

猪狩「 勝手に辞めて勝手に一般人に戻ったんなら もう俺たちには関係ねえよ 」

井上「 でもガリさん 、、、 」

猪狩「 あいつは俺たちに何も言わずに退所を決めて何も言わずに発表して何も言わずに脱退したのに 何が仲間だよ何がHiHi Jetsは6人だよ笑わせんな 、俺はこの5人でデビューするあんな奴は知らない !! 」

髙橋「 ガリさん 、、、、 」

橋本「 みんなもう疲れてるから 、とりあえずもう寝よう ? 話の続きは明日で 」










確かにガリさんの言うことにも一理ある 。

でも 俺にはあのあなたが 俺たちを裏切ったとは思えない 。

何か問題があったのか 、それとも何か言えない理由があったのか 。

いつか本人に聞けるといいな 、なんて 叶うはずのない願いを抱きながら 眠りに落ちた 。









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