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「 ………犬 」
花崎あなたを何かに例えたら、そう聞かれたとき思いついたのがそれだった
少し混乱した花崎を見ると無性に意地悪したくなって
そういって頬を膨らませる
……やっぱり犬だな
フワッ______花崎のさらさらな髪に触れる
髪に指を絡ませてくるくると遊び始める
そう言われて気付く、自分の行動の酷さに
なんで今こいつのこと撫でてんだ…… ?
どうしても触れてたいって思ってるこれは、なんなんだ…… ?
いつもの調子で軽口を叩くと「 怖いよ爆豪くん 」なんて言いながら上目遣いしてくる
大体掴めたこの感情をどうするか
まあそんなもん、堕とす一択だけどな
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end.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。