第8話

勘違い。
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2020/11/24 22:36
私の頭のなかはパニック状態。

えっ?

だって、今なんて言った?

聞き間違いかも。

そう

そう思って、1日を頑張る事にした。



1日が終わろうとしている。

あれから、何もない。

少し、残念だった。

えっ?今なんて思った?

「ばか。なに考えてんの。」

と独り言を言った。

パクジミン
パクジミン
お疲れ様です。
1人でどうしたの?
具合悪い?
と彼がいきなり、声をかけてきた。

「うわぁ!ビックリした。」

「お疲れ様でした。」

と早口で、挨拶をした。

気まずい空気が流れたので、

"では"と去ろうとしたとき、

パクジミン
パクジミン
ちょっと待って!!
話があるんだけど
いいかな?
と彼は言った。

ずるいよ

そんな顔で見られたら、"だめ"なんて言えないよ。

「はい。わかりました。」

と答えた。
パクジミン
パクジミン
あー
ありがとう。
と彼は頭を下げた。

場所を変える。

パクジミン
パクジミン
僕、
松島さんの事が好きです。
だから、あの、
と口ごもる彼の言葉を遮って私は言う。

「勘違いだと思います。」

「きっとその気持ちは消えます。」

「だから、これからも仕事仲間として、お願いします。」

と私は、なぜか、涙を流していた。
パクジミン
パクジミン
え?
そんな顔をしながら、言われても説得力ゼロなんですけど。
無理だから、君の言うことは聞けない
と彼は、抱き締めてきた。

なぜか、安心してしまった。

こんな事だめだって分かってるのに…

君を求めてしまう…

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