ごめんなさい。北人。
私勝手に…
ブーブー。
誰からだろう。
まさか…北人からだなんて…
今、会いたくてしょうがなかった。
涙をぐっと堪えて唇を噛みしめる。
こんな顔北人には見せたくないから。
(北人)あなた!あなた!
後ろから聞こえるあなた!って言う声。
私の為に…北人は…。
ゆっくり後ろを振り向く。
そこには大好きな北人がいた。
(北人)あなた!
(あなた)北人!
私は目の前にいる北人に抱きついた。
この大きな手で私を包み込んでくれる。
(あなた)会いたかった!
(北人)あなた…
(あなた)私!ひとつだけ言いたい事があるの!
(北人)どうした?
(あなた)わ、わたし!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。