(北人)迷惑なんてならない!
(あなた)違う!
あの日、呼び出されたじゃん。クラスの女子に。
(女子A)ねね!あなたちゃん!
私ね、北人くんの事好きになっちゃったみたいだから…
北人くんと別れろ。
(女子B)言うこと聞かないと…
あんたのこといじめちゃうかもね笑。
それか…
北人くんを私達が傷付けるかもね。
(女子A)今日中に別れてね🎵
(女子B)よろしくね。あなたちゃん。(。-∀-)ニヤリ
(女子A)ドンッ!あっ!ごめ~んw間違って蹴っちゃった!
(女子B)ドンッ!!!!!あっ!ごめんwうちも~蹴っちゃった!
(あなた)うぐっっっ。おぇぇぇぇ。
(女子A)あら!いい声出るじゃない!今日はここまでにしてあげる。
本気で北人くんと別れたらこれっきりにしてあげる。行きましょ!
(女子B)ええ!行きましょ!
その時、北人だけは…
北人だけには……
傷1つつけて欲しくない。
だから…
ッ!触らないで!
もう絶対に、私に近づかないでッ!って
言ったよね。
(あなた)ごめん。北人。大好きな北人!ごめん。
(北人)あなた…。
泣きそうな私をゆっくり抱きしめてくれた北人。
北人も堪えてた涙。
けど、私を抱きしめる瞬間
私の頬に北人の涙が伝った。
(北人)辛かったね。気づけなくて、守れなくて…ごめん…。
その時、はじめて私は北人の前で大泣きした。
ずっと涙が止まらなかった。
ありがとう、北人。私はこれだけでも嬉しいよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!