朝起きると、隣には健人くんが居て。
カーテンを開けてくれる。

病院の人が気使ってもう使っていないっていう簡易のベッドを健人くんに使わせていたけれどどうも寝心地が悪そう、。もっと怪我軽くなれば一緒に寝れるのになあ、。

なんて言いながら頭をぽんぽんと撫でてくれる健人くん。はあ〜〜、ほんと好きだなあ。

そういえば健人くんずっと制服だ…。
パジャマは僕の貸しててその間に制服洗ったりはしてたけど。お風呂だって病院の人がこれもまた気使って使わせてくれて。ああ……ほんと俺周りの人に迷惑しかかけてない。

そう思うとまた涙が止まらなくなった。

……無理だ、俺。ほんと邪魔者じゃん、

あれから1時間半くらい経って健人くんが帰ってきた。俺はずっとずっと泣き止めなくて。子供かよって感じなんだけど、

健人くんは大きい荷物をその場において駆けつけてくれた。

ごめんって謝ろうとしたとき、健人くんにキスされた。

健人くんは大きい手で俺の涙を拭ってくれる。
その手をそっと握る。すると健人くんも握り返してくれて。

健人くんはちゅっと額に口付けてくれた。

健人くんってどこまでも王子様……

健人くんのことを思い浮かべながら眠りにつく。



･


2時間くらい寝て目を開けるとそこには健人くんと聡とマリがいた。

健人くんはにかっと笑って病室から出ていった。

そこから色んな話をして、嫌いな先生の話だとか、クラスの話だとか、あっという間に時間は過ぎていった。

終わったから健人くんに連絡でもしよ〜っと

するとすぐに既読はついて。

健人くんが使うこの顔文字可愛くて大好きなんだ、

と健人くんはたくさんの花が咲いている綺麗な写真を見せてくれた

健人くんの顔をぐっと引き寄せて口付けをする。

珍しく健人くんが顔を真っ赤にして照れる。

照れ隠しなのか健人くんは病室を出てく


……健人くんずっとコンビニで買ってるじゃん。お金大丈夫かな…。

…明日から俺の親に頼もう、健人くんの夕飯持ってきてって。

先生が回診に来る。

ちょうど健人くんが帰ってきた。

健人くんがずっとそばについてくれるから先生も名前覚えたみたいで(笑)

先生はぺこっとお辞儀をすると病室から出ていった。

ほんとに健人くんが大好き  、  1秒たりとも離れたくなくて  。

この先もずっと僕の隣は健人くんしか考えられないなあ。