玄関まで出てきた先輩の顔は真っ赤で汗ばんでいて、文面からは考えられないほど弱っている。
熱のせいなのかなんなのか、健人先輩がより可愛く見える。
そういって健人先輩は中に入っていこうとしたとき、先輩がばたん、と倒れる。
健人先輩の身体は信じられないほど熱くて。
健人先輩に肩を貸して、2階の部屋まで移動する。こんな弱ってるのに降りてこさせちゃった、。
そう言い、立ち上がろうとすると健人先輩は俺の制服の袖をきゅっと掴む。
…さすがにこれはかわいすぎる。
俺は健人先輩のそばに座る。
先輩は安心したのか、そのまま眠りについた。なんだか俺も眠くなってきちゃった …… 。そして俺はいつの間にか眠りについていた。
目を覚ますと、起き上がっている健人先輩が。
ここは遠慮すべきなんだろうけど
そんなこと出来なかった。
やっっばい、緊張。
健人先輩の後ろについて行く。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。