朝 が 来た 。
憂鬱 な 色 の 空 。
雨 降るのかな 。
朝 から ついてない …
昨日 、今日 の パン 買い忘れたし …
洗濯物 畳んで いなくて
今やってたら 、時間 ギリギリ で
駅 に 着いた 。
今 にでも
降り始めそうな 空 の 下 を 歩く 。
昨日 、大変 な 事 しちゃったな …
隼 に どんな 顔 して 会おう 。
きっと 、隼 は ちょっと ぎこちなく
" せ 、先輩 ~ ! "
なんて 、言ってくるのかな 。
あれ 、いつも の 隼 。
平常心 。平常心 。と …
隼 が 出して 来たのは 手作り の おにぎり 。
私 と お母さん が 会う 事 は 滅多 に ない 。
置き手紙 で 会話 するだけ 。
口 の 中 に 梅干し の 酸味 が 広がる 。
懐かしい 。
いつ食べただろうか 。
この味 。
コンビニ とかで 買って 食べたけど
お母さん の 味 が して どこか
私 は 、寂しさ を 感じた 。
美味しい 。
そんなこと を 言いつつ
学校 に 到着 。
隼 委員会 やってるんだ 。
今日 は 1人かな …
なんとなく 過ごした 1 日 。
夏希 とも 前 みたいに 話してない 。
お互い 気 を つかってる 。
ため息 も つきたくなるよ 。
亜嵐 クン は 前 に 座って こちら を 見た 。
私 は 自分 の 机 に 伏せた 。
亜嵐 クン は 私 の 手 を 握った 。
亜嵐 クン に 言われると
ちょっと 恥ずかしくなる 。
昼休み に なると ぼっち … かな 。
夏希 は 新しい 友達 作ってるし …
私 、こういうの 嫌い だから 。
パン 買いに行こ …
階段 を 降りて 売店 に 行く 。
いちごパン 。
アレから 病みつき に なっちゃった 。
買いすぎて 私 の ため に
おばちゃん が 残して くれてる 。
一人 悲しく 食べた 。
本当 、ついてない 。
下校 の 時刻 。
突然 の 雨 。
驚くほど 、降っている 。
ちょっと 、教室 で 待機 してよ 。
5分 …
10分 …
と 、待ち続けても 一向 に 雨 は
止む 様子 が ない 。
このまま 帰っちゃえ …!
そう言って 玄関 に 向かう 。
靴 を 履いて 出る 。
大粒 で 大量 の 雨 が 私 に 降り注ぐ 。
容赦なく 。
今 、雨宿り 出来る ところ が ないから
歩いて 、探す 。
すると 、バス停 みたいな ところ に 来た 。
タオル を 取り出そう と すると
それらしき 布 は 見つからない 。
あ 、今日 洗濯物 したばっかだ …
やな 日 …
椅子 に 座って 寒さ に 耐えた 。
時間 が 経つにつれて
多少 の 乾き は あるが 体温 は
奪われていく ばっか 。
もう 、目 が 開かない 。
助けて ────────
そこに 現れたのは 亜嵐 クン 。
私 は 言われるがまま 。
亜嵐 クン と 至近距離 の 相合傘 。
ドキドキ する …
熱 上がっちゃいそう 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。