第22話

最終話
1,711
2018/06/22 14:04
白濱 亜嵐
あなた …?
亜嵐 クン が 来てくれた 。
あなた

亜嵐 クン 。

白濱 亜嵐
隼 も?
どうして?
小森 隼
あ 、俺 は 友達 の 付き添い …
白濱 亜嵐
友達 …?
確かに 。


亜嵐 クン の 疑問 に 思うこと は わかる 。
小森 隼
あ 、今 いろいろ
ありまして …
白濱 亜嵐
あ 、そうなの?
あなた

亜嵐 クン 来てくれて
ありがとう!
もう 、大丈夫 だよ!

白濱 亜嵐
そう?
あなた

行こ …

亜嵐 クン の 手 を 掴んで 引っ張るが 


亜嵐 クン は 動かない 。
白濱 亜嵐
隼 だけ ずるいなぁ 。
授業中 に 二人きり なんて …
あなた

何言って …

小森 隼
ありがとうございます
白濱 亜嵐
俺 、一応 先輩 だから
後輩 には 優しく 。って
思ってたけど …
亜嵐 クン の 表情 が 変わる 。
白濱 亜嵐
もう 、手加減 しねぇわ 。
いつにも増して 、イケメン に 見える 。
小森 隼
はい 。
望むところです 。
隼 と 亜嵐 クン は 睨んだ まま 話さない 。
あなた

ちょ …
亜嵐 クン 行くよ …

白濱 亜嵐
おう
私 は 亜嵐 クン の 手 を 強く 握る 。
白濱 亜嵐
そんなに 
俺 の 手 掴みたい?
あなた

なんで?

白濱 亜嵐
力 強まってるし
どうかしたの?
あなた

どうかしたのってね …!

白濱 亜嵐
俺 は いつでも 本気 。
だから 、あなた の 事
ほんと に 好きだから 。
あなた

そ 、そんなこと …

今 、私 の 中 には 隼 だけ 。
白濱 亜嵐
今日 、放課後 玄関 で
待ってるからね!
あなた

あ!
今日 、行かせて
もらうんだ!

白濱 亜嵐
忘れてたな?
あなた

はい …

白濱 亜嵐
まぁ 、可愛い から 許す 。
あなた

可愛くないし!

白濱 亜嵐
あ 、一緒 に
行けば いいか!
あなた

そうだね 笑
楽しみにしてる 。

白濱 亜嵐
俺も 。
ワクワクするな 。
白濱 亜嵐
あ 、俺 ちょっと
用事 あるから!
ここでね!また 教室 で 。
あなた

は ~ い

亜嵐 クン は 階段 を 駆け上がった 。
その瞬間 。


私 と 肩 を 組んできた …!
あなた

え!

小森 隼
先輩 ~ 。
今日 どこ行くんですか?
隼 。
あなた

べ 、別に 関係 ないです ~ 。

小森 隼
気になります …
隼 と 私 の 距離 は 数センチ 。


また 、同じ 光景 。
近いってば 。
あなた

近い …

小森 隼
近い方 が ドキドキ しません?
あなた

そうだけど …

急 に ドS感 。
小森 隼
じゃ 、また!
あなた

うん 。

隼 は 私 から 離れていった 。
それだけで 、寂しさ を 感じる 。


" まだ 、行かないで "


なんて 、思ってしまう 。
あなた

はぁ …

ため息 も つきたくなるもの 。
大野 千夏
先輩 。
あなた

なんですか?

大野 千夏
隼 の 事 好きなんですか?
あなた

ま 、まぁ …

大野 千夏
本気 なんですか?
あなた

なんで …?

大野 千夏
先輩 は その程度 で
本気 なのかなって …
 何言ってんの …?
あなた

本気 に きまっ …

大野 千夏
本気 じゃ ないなら
近づかないで もらえますか 。
あなた

は …?

大野 千夏
所詮 、先輩 なんですから
私 の 方 が 有利 ですよ 。
あなた

別に 、有利 とか
関係 ないと 思うよ 。

大野 千夏
どういうことですか 。
あなた

先輩 、後輩 としても
好き という 気持ち に
有利 とか 不利 なんて ないし
それが 、生まれないために
精一杯 努力 して 手 に
入れる って 事じゃないの?

大野 千夏
まぁ …
あなた

なら 、私 も 好き で いる
理由 は あるよね 。

大野 千夏
も 、もう いいです 。
千夏 は 階段 を 上がって 行った 。
あなた

何言ってんだろ … 私 。

普段 は 言わないのに 。
白濱 亜嵐
すごいじゃん …
あなた

え!
亜嵐 クン …!
なんで?

白濱 亜嵐
たまたま 、通りかかったら
この 状況 的な …
あなた

あ 、そう …

白濱 亜嵐
かっこよかったよ 。
あなた

え …?

白濱 亜嵐
隼 を 思う 気持ち 
すごく 伝わってきた …
あなた

私 …!

白濱 亜嵐
分かってる 。
俺 は もう 無理だな ~ !
あなた の 気持ち は
隼 に しか 向いてない …
あなた

ごめん 。

白濱 亜嵐
いいよ 。
早く 、行きなよ 。
隼 屋上 に いるよ
あなた

行きなよ…?

白濱 亜嵐
気持ち 伝えるなら
今 だと 思うよ 。
そっか 。
あなた

うん!
ありがとう!

白濱 亜嵐
頑張れよ 。
あなた

うん!

私 は 走り出した 。


屋上 に 向かう 。


早く …!


そんな 気持ち で いっぱい 。
屋上 の ドア の 前 。
あなた

ふぅ …

開けると 、風 が 吹き上げた 。
一歩 、踏み出すが 隼 は いない 。
あなた

隼 …?

呼んでも 返事 は ない 。
いつもの 隼 の 場所 を 覗いて見た 。
あなた

隼 …

隼 発見 。


気持ちよさそうに 寝てる 。
あなた

寝てるじゃん ~ 。

今 は やめよう 。


妨げたくないし …


ちょっと 、緊張 してる ────
戻ろうと すると
小森 隼
ん!?
先輩 じゃん!
あなた

隼 !

小森 隼
どうしたんですか!?
あなた

えっと …
その …

小森 隼
はい?
" すき "


その 、二文字 が 言えない 。
小森 隼
先輩 …?
あなた

え 、あ …

小森 隼
大丈夫 ですか?
心配 してくれてる …


早く 言わなきゃ!


早く ─────
あなた

すき!

小森 隼
… え?
あなた

え …?

小森 隼
先輩 、やっとですか ~ !
あなた

やっと …?

小森 隼
待ってました …
隼 の 目 に 涙 。
あなた

泣かないで …?

隼 の 涙 を 拭き取る 。
小森 隼
先輩 、俺 嬉しすぎます 。
あなた

ごめんね。

小森 隼
全然!
あなた

ありがとう …

隼 は 私 の 目 を 見て
小森 隼
先輩 、俺 と
付き合ってください 。
あなた

はい …

小森 隼
うぅ ~ 。
嬉しい …
あなた

私 も …

小森 隼
先輩 …
いや 、あなた
だいすき 。
そう言って 私 の 口 に キス を した 。
やっと 、気持ち 伝えられた 。


やっと 。


隼 と 幸せ に ─────


自分 の 気持ち に 素直 に なる 。


私 は その事 を 気付かされた 。


たくさん 学んで やっと


本物 の 恋 に 気づけた 。
あなた

隼 、だいすき だよ 。

小森 隼
はいっ …!
ありえない 恋 。


生意気 な 後輩 が まさか 。
小森 隼
これで やっと あなた って
呼べます 。
あなた

まだ 、言わせないよ 。
先輩 でしょ 。

小森 隼
あなた が いいです 。
あなた

そりゃ 、いずれはね ~ 。

小森 隼
いずれ ~ ?
あなた

うん 笑

小森 隼
まぁ 、そんなこと は
どうだっていいです 。
先輩 と 付き合えたことが
俺 は 幸せ です 。
たまに いいこと 言うからな 。
あなた

私 も だよ 。

小森 隼
先輩 ~ っ!
力強く 抱きしめた 。


私 も 返した 。
ホント の 恋 を 知った 二年生 。


それに 、気づかせてくれた 隼 には


感謝 しても しきれない 。
あなた

ありがとう ────











end .

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