熱 も 引いて
もう 、 家 に 帰れそう 。
雨 は すっかりやんだ 。
窓 から 見える 空 は 青空 で
さっき と 同じ 空 とは 思えなかった 。
と 、龍友 サン が 廊下 から 飛び出してきた 。
外 に 出た 。
楽しい お兄ちゃん だなぁ ~ !
羨ましいよ ~ 。
また 、来てね って …!
亜嵐 クン の 家 に また 行けるんだよね …!
楽しみだな 。ほんと 。
空 には 青空 の 中 に 綺麗 な
7色 の 橋 が かかっていた 。
携帯 を 取り出して 撮った 。
綺麗 だな ~ 。
あ 、そだ 。
隼 に 送って あげよ っと 。
送信 っと …!
雨上がり は ジメジメ していて
嫌い だったけど
今 は 気持ち が すごい 楽 …!
楽しい 思い させてもらった からかな 。
" ピロン …! "

隼 も 撮ってたんだ …!
虹 じゃ ないけど … 笑
後ろから ─────
隼 は 片手 に 買い物 袋 を 持って
走ってくる 。
ちょっと 、落ち込んでる 。
少し だけ 、悪いこと しちゃう 。
隼 は 私 の 前 に 来て 話す 。
自分 で 仕掛けておいて 馬鹿だ …
" ギュッ … "
そう言って
隼 は 私 の 唇 に 触れた 。
私 は とっさ に 押してしまってて 、
隼 から 少し 、避けていた 。
体温 が 上昇 する 。
今まで よりも 暑く 。
でも …
こんな 関係 で したくなかった 。
今 の 思い 。
隼 は くるっと 向いて 歩いていった 。
心臓 やばい …
まだ 、ドキドキ 止まらない 。
なんで …
こんな 関係 では 嫌だったのに …
どこか 、嬉しさ を 感じた 。
隼 の 唇 柔らかかった …/////
なんて 、思い出すと 頬 が 緩む …
キス しちゃったんだよ …!
私 !?
夢 見てるのかな …
また 、熱 出たかな …
すごい 、胸 も 苦しくて 暑い ────
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。