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第1話

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2019/08/28 02:19
ある日の学校の帰り道。

家の近所で新しいカフェがオープンしたと最近話題になっている。

たまたま通ったため、寄ることにした。
中に入ると、いい匂いと共にお洒落な店内を見回した。
坂口 健太郎
坂口 健太郎
いらっしゃいませ。
貴女
あ、あの、1人なんですけど……
私は店員の彼を見た瞬間一目惚れをした。

人生最大の一目惚れ。

背が高く、ふわふわな可愛い髪型に丸メガネがとても似合っていて、イケメン!


坂口 健太郎
坂口 健太郎
何か…顔についてます?
貴女
あ、いや!な…なんでもないです!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
どうぞ、お席に案内しますね。
彼の後ろ姿に見とれながら着いていき、
席に着くと
坂口 健太郎
坂口 健太郎
注文が決まったら呼んでくださいね。
はぁ……イケメン過ぎる。。

私は彼を見つめながらも注文を済ませて、届いた料理を食べながらも彼を気にしていた。
貴女
う…美味い…!
美味し過ぎて、夢中で食べ進めた。
坂口 健太郎
坂口 健太郎
凄い美味しそうに食べるね笑
貴女
え、?あ、、お恥ずかしい…
そう言って私の前に座ったイケメンさん……
坂口 健太郎
坂口 健太郎
高校生?
貴女
はい!高校3年生で、受験勉強なうです笑
坂口 健太郎
坂口 健太郎
そっか、大変だね…
貴女
はい…馬鹿なんで大変です…
坂口 健太郎
坂口 健太郎
良かったらここで勉強しても良いよ。
貴女
え?
坂口 健太郎
坂口 健太郎
静かだし、部屋に閉じこもるよりいいんじゃないかな?
貴女
あ、ありがとうございます!
こんなイケメンさんがいるお店で勉強してたらドキドキが止まらないんだけど…

私は料理を食べ終えて、お会計を済ませる。
貴女
あの!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
ん?
貴女
お兄さんのお名前って…
坂口 健太郎
坂口 健太郎
健太郎。坂口健太郎、宜しくね。
貴女
健太郎さん…私はあなたです!
色々ありがとうございます!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
いえいえ、また待ってるねあなたちゃん。
うわぁ…名前呼ばれた…

私はルンルンと家に帰った。

やばい、頭から離れない……










次の日。

学校に行っても彼の事が忘れられずにぼーっとしていた…
杏夏
あなた!何さっきからぼーっとしてんの?
貴女
え、杏夏か…
杏夏
杏夏か…って何?!
貴女
なんでもない!!
杏夏
えぇ…怪しい…恋でもした?
ギクッ…杏夏には全てお見通しか…
杏夏
図星〜!!誰?誰?
私は健太郎さんの事を全て話した。
杏夏
へぇ…行こ!
貴女
え?
杏夏
ガンガンアタックしないと駄目だよ?
貴女
いや、でも…
杏夏の押しに負け、私と杏夏は学校の帰りに健太郎さんのお店に向かった。



坂口 健太郎
坂口 健太郎
いらっしゃいませ。あ、あなたちゃん!
貴女
健太郎さん、また来ちゃいました…
杏夏
噂の健太郎さん…イケメンじゃん!
貴女
ちょ杏夏…
坂口 健太郎
坂口 健太郎
褒めてくれてありがとう笑
席に着くと、杏夏がまた話しかけてくる。
杏夏
いいじゃん!もっとアタックしていかないとね!
貴女
いやでも…
杏夏
そういう所が駄目なの!
そう言って杏夏は健太郎さんを呼び、注文する。
美味しい料理が並ぶと、杏夏が健太郎さんに話しかけた。
杏夏
彼女とか、居るんですか?
坂口 健太郎
坂口 健太郎
いや、残念ながら、笑
杏夏
え、意外!
そういいながら良かったねと口パクで伝えてくる。
杏夏
そうだ!健太郎さんって、勉強とか得意ですか?
坂口 健太郎
坂口 健太郎
まぁ…大学出てるから一応は笑
杏夏
じゃあ…私の代わりにあなたに勉強教えて貰っても良いですか?
坂口 健太郎
坂口 健太郎
え?
貴女
ちょっと杏夏!
杏夏
だってこのままだと大学行けないよ?!
貴女
それは……
坂口 健太郎
坂口 健太郎
僕で良かったら良いけど…お店があるから、終わったらでも
杏夏
良かった!宜しくお願いします!
貴女
え、あ、よ宜しくお願いします!
そう言って、杏夏はさっさと食べ終え、頑張!といいお店をあとにした……

杏夏が女神に見えてきた〜!!大感謝。

だって健太郎さんが勉強教えてくれるんだよ?

健太郎さんはお店をたたむ用意を始めた。
貴女
あ、本当に良いんですか?お店
坂口 健太郎
坂口 健太郎
ん?別に大丈夫。
健太郎さんはお店をたたむと、私の前に座る。

いざ2人きりになると緊張が…
坂口 健太郎
坂口 健太郎
あ、親御さん大丈夫?
貴女
全然!緩いですから笑
坂口 健太郎
坂口 健太郎
それなら良かった。あ、あとタメで良いよ。
距離があるから…
貴女
わ、分かった!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
じゃあ始めよっか?
そう言って、私の教科書を覗き込む。

幸せ過ぎて倒れそうだけど、健太郎さんの教え方が上手すぎで全然学校より理解できる。

貴女
はぁ…疲れた〜!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
お疲れ様。良かったらどうぞ
健太郎さん特製ケーキも食べれて…幸せ。
坂口 健太郎
坂口 健太郎
本当に美味しそうに食べるね
貴女
そ、そうかな…
え、何?

このドキドキする感じ……

杏夏の声が聞こえてくる…「アタックして!」

貴女
け、健太郎さんはどんな女性が好きなんですか?!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
うーん…そこまで何もないけど…
貴女
そ、そうなんだ…
坂口 健太郎
坂口 健太郎
美味しそうに僕の料理を食べてくれる人…かな?
うーん?

それって…私?!

なんてな笑そんな訳無い無い
貴女
へぇ…美味しいから皆美味しそうに食べるよ〜!笑
坂口 健太郎
坂口 健太郎
あなたちゃん。って言うのは無し?
貴女
へ?
ん?ん?何何?この展開
坂口 健太郎
坂口 健太郎
僕が勉強を教えようと思ったのは、あなたちゃんを卒業させたい。だけじゃないって言ったらどうする?
貴女
えっと……?
坂口 健太郎
坂口 健太郎
流石に高校生とは付き合えないからさ、大学生ならと思って。
ぇぇぇぇ…!
貴女
それって…
坂口 健太郎
坂口 健太郎
一目惚れ。
貴女
け、健太郎さん?!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
僕はあなたちゃんのことが好き。
貴女
わ、私も!す、好きです!
坂口 健太郎
坂口 健太郎
良かった。じゃあ…大学生になれるように勉強しないとね?

その日から私達は必死に勉強を始めた。

そして……受験を受け…














合格発表の日。

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