第28話

謎の気配
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2018/10/12 14:56
私は家に帰る前に寄り道をした。
























寄り道をした場所、そこは……響が事故にあった場所。












私は周りに赤い車が無いか確かめた。














事故があってから、数え切れないほどここに来ている。












その時……!!











急に人の気配がした。












足音も気配も全く無かったのに急にとはおかしい。

















私はすぐに後ろを振り向いた。












が、誰も居なかった。










私は気のせいかと思い、前を向き直した。













するとまた、人の気配がした。















私は奇妙に思い、すぐにその場から去った。













家に着き、鞄から携帯を取ろうとした時、鞄に変な物が付いているのに気付いた。













それが何かはすぐに分かった。













盗聴器だ……!











でも、いつ付いた?














家を出る前は付いてなかった。












響の部屋を出る時、確認はしてないが付ける時間なんて無いはず。
















だとしたら、付けれるのは響のお母さんが私を抱きしめた時だけ。


















あの時、嫌な予感がしたのはこのせいか。













私は鞄から盗聴器を取ると、床に置いてそのまま踏み潰した。













その後は鞄から物を全て取り出し、もう付いてないか確かめた。






















何度も確認したが、もう付いていなかった。















『未優?そんなに散らかしてどうしたの?』














お母さんが台所から声を掛けてきた。














その時、私はリビングに居ることに気づいた。













言われるまで自分の部屋に居る気分だった。













『何でもないよ。じゃ、自分の部屋に居るから』












そう言うと、私は潰した盗聴器と鞄を持って自分の部屋に行った。
















自分の部屋に入ると、潰した盗聴器をゴミ箱に入れてベッドに横になった。














そして、目を閉じた。














今、怪しいと考えられる人は響のお母さんのみ。













これから警戒しないといけない。













後、確かめたいのは響のお父さんが共犯なのか。












響のお母さんとお父さん、手を組んでいる可能性がある。















それを早く確かめないと。

















私は色々考えているうちに、眠ってしまっていた。












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