第31話

胸騒ぎ
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2018/10/31 11:41
……あれ?








七時四十五分……?












『昨日の夜はどうやって家に帰ってきたっけ?』














記憶が無い……。











『未優ー!学校行くの?』






お母さんが部屋に入ってきた。










『行く!お母さん、私って昨日の夜何してた?』












あれは夢なのか?













『いつもより早く寝ていたわよ』















『そうだった!』














何だ、夢か……。

















私はそう知ると、安心した。













私はすぐに制服に着替え、下へ降りた。























『ごめん、今日も早く行くから』









そう言い、家を出た。






















今日はいないか…。











何か胸騒ぎがするな…。









何でだろうと思うながら、私は学校へ向かった。













久しぶりだ……。












学校へ着いたのは、一時間目が始まった頃だった。













『すいません、遅れました』











教室の扉を開け、私は言った。












『もう大丈夫なの?』













担任の先生は心配しているようだ。













『もう大丈夫です。』











私はそう言い、自分の席に座った。














『もう体調大丈夫?』













ゆりかは後ろを向き話し掛けてきた。













体調が悪いってことにしてくれたんだ。














『うん!もう平気!』











私は微笑みながら言った。










『良かったー!お見舞い行こうと思ったんだけどさ、先生がどこに家があるか教えてくれなかったの。ほんとごめんね!』












『大丈夫だよー!』













お見舞いに来てたら、面倒な事になるとこだった。
















五分ほど経った時、着信音が鳴り響いた。














『先生、ちょっと出てきていいですか?』













『すぐに済ませなさいね!』













許可を貰い、私は教室を出た。










『お母さん?どうしたの?』











お母さんからの電話だ。














『授業中だったよね…でも、最後に言っときたくて…ごめんね、最後まで見守っていられなくて……さよなら……』













その声はとても苦しそうだった。














『私の事は言ってないだろうね!』













この声は……!!














『先生!すいません!大切な用事が!』
















私は担任にそう伝えると、前だけを見て走った。















お願い!間に合って!












心の中で強く願った。


































あの声は……












響のお母さんの声だ……!












『お母さん!』








家に着くと、勢いよく扉を開けてリビングへ向かった。















『お母さん……?』














私の目の先には血塗れのお母さんが倒れていた。
















私はすぐに駆け寄った。















『お母さん!何があったの!?』
















私が声をかけた瞬間、お母さんの指がピクッと少し動いた。
















『帰って、きた、のね……ごめん、ね』













その言葉の後でお母さんは全く動かなくなってしまった。












『いやだ!お母さん!置いてかないで……!』








未優の目からは透明なものがポタポタ落ちてきていた。












今日学校に行かない方がよかった……。















今日は最悪の日だ……。





















その時、未優の背後に響のお母さんが近づいてきていた。





















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