第5話

スタート
306
2018/05/16 14:03
教室に戻った時、先生に言われた。








『後で来なさい。』









私は、行きたくなかったけど、皆が見てる前で断る勇気がなかった。









『はい。』





そう言うしか無かった。









私は、授業が終わって欲しくなかった。






でも、終わってしまった。







そして、私が先生の方へ行こうとした時、奏が助けてくれた。








『逃げよう!未優ちゃん!』











私は、そう言われた事が嬉しかった。







だから、言った。






『うん!』





そして、奏は私の腕を引っ張っていった。









先生は、気づいてなかった。







その後、奏が話してきた。







『ごめんな。迷惑だったら。連れてきたの不味かったかな?』









私は、即で答えた。





『そんな事ない!』










奏は、少し笑った。






私は、顔が真っ赤になった。



その後、奏が言った。




『良かったー。』







私は、前の奏に戻ったみたいで嬉しかった。









この時間が終わって欲しくない。








そう思った。










『じゃあ戻ろっか。』








そう言ったのは奏だった。






私は、『うん。』と言った。






そして、戻った。







その時、私の方に視線を感じた。







この時の私は、何でか、まだ知らなかった。










でも、授業が終わって、トイレに行った時に分かってしまった。








私がトイレに入ってる時に話していた。







『未優ちゃんさ調子に乗ってるよね?奏に近づいさ。忘れられてんだから諦めればいいのに。奏も嫌がるでしょ。しつこ過ぎると。』










私は、それを聞いた時、恐怖になった。




きっと、私がいないと思っているのだろう。





だって、教室では、そんな素振り見せなかったから。




その時、私は思ってはいけないことを思ってしまった。




そもそも、あの事故さえ無ければ、こんな事には、ならなかった。








あの子供のせいだ。










あの子供さえ居なかったら、こんなことには事にはならなかった。








いや、あの子供が事故にあえばよかったのに。











私は、教室には行きたくなかった。



嫌な予感がしたから。



だから、カバンを教室に置いたまま家に帰ってしまった。

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