第10話

消去
253
2018/08/01 05:08
私は、奏にメールをした。









「ごめん。行けなくなった。明日、また話し合おう。」











そう送った。







明日は、疑いが晴れる日だ。














そして、あっという間に23時50分になった。










あと、十分。








あと、五分。











あと、一分。






電話番号を打って準備をした。






遂に0時になった。









私は、思い切って掛けた。








すると、すぐに出た。








『貴方の消したいと思う人物の名前を言ってください。』









それだけだった。







私は、三人の名前を言ってしまった。










すると、最後に言ってきた。









『これからは未優専用だよ。』








そして、切れた。











どういうことだろう。








よく分からない。






何でこんなことになってしまったんだろう。










こんなことにしたくなかった。





でも、記憶は消してくれるんだよね。







朝には、消えるのかな。










罪悪感は、残らない。











私は、色々考えてる間に寝てしまっていた。













そして、朝起きて、普通に学校に行った。












すると、先生から話があった。






『昨日、〇〇さんと〇〇さんと〇〇さんの三人が亡くなりました。自殺だったそうです。何か知ってることがあれば、教えてください。奏さん、あとで来て。』










そして、話が終わった。








私は、何であの三人が亡くなったのか分からなかった。











あんな目立っていた三人がなんでだろう。












しかも、話し合い終わってないのに。












私は、奏に話しかけようとしたけど、やめた。











奏は、先生の方へ行った。











そして、しばらくして、奏は戻って来た。













その時、私に奏からメールが来た。




『後で来て』








それだけだった。









なんの話だろう。








少し怖い。











そして、授業があっという間に終わった。











奏の所へ行くと、奏にすぐに言われた。








『ごめん!俺が勘違いしてた。本当は、あの三人にいじめられたんだったんだよな?』





私は、すぐに返事した。






『うん。そうだよ。』









奏は、もう一度謝ってきた。







『本当にごめんな!』





『いいよ。分かってくれてありがとう!』







私は、そう言った。











私は、疑いが晴れてすっきりした。








それに、嬉しかった。











その後、奏と話しながら、教室に戻った。































プリ小説オーディオドラマ