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第33話

新しい人生
94
2018/12/31 08:39
もういいか…








一人になったって…もういい…もう…家族なんて…大切な人なんて居ないんだから……




















私はマッチを見つけると、響のお母さんの身体に火をつけて去った……

















大切な写真も全て犠牲にして…大切な物も…全て捨てた。













そして、なによりも大切な心までも捨てた…。













「自分から来たんだね…怖くなかったの?」













私が向かった先には響、奏とよく遊んでいた公園だ。













「ごめん、響…奏…さよなら…」












私はそう言い、銃で頭を撃ち抜いた…。















この銃は…いつの間にか机の引き出しに入っていたのだ。


















「未優……ごめんな……こんな時だけど最後に言わせてくれ…俺は…お前が好きだ…ずっと昔から……それと、苦しみから解放してくれてあ、り、が…」







響が少し微笑んで言った。






「お前……こんなことして……後で後悔するだけだぞ!」





奏は私に近づいてきた。
















私はなんの戸惑いも無く、奏の心臓を撃ち抜いた。













「てめぇ…」













奏は何か小さく呟き倒れた。












公園を見渡すと、血混じりの砂が広がっていた。


















「今日はどこに泊まろうかな…」













そう呟き、私は公園を出て行った…















どこに行くのかも決めず、歩き始めた。












































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