ビルとビルの間の
ちょっとした隙間にイケメンさんが隠れて
その前に私(くまさん)が立ってます。
『あれー?』
『逃しちゃったぁ…』
女の人達は去っていった。
''しゃべらないくまさん''
''いいキャラだね''
頑張ってジェスチャーをしています。↑
目を点にしてる。
そりゃそうだよね…笑
わ、笑った?
クシャッと笑った顔から
どうも、目が離せなくて…
私は急いで携帯を出して、
メモに書いて伝える。
『営業妨害(仮)をしたので、ケーキ1つご購入願います。』
芸能人かも思ったけど、見たことないし
ただのイケメン?
さっきの子達はストーカーみたいな?((失礼
くまさんのケーキだ。
くま好きなのかな?
あ、忘れてた
今まで子供とか、おじいちゃんとか
そういう方ばかりだったから。。
こんなイケメンと…でも仕事!!!!
あぁ、先輩!!
恨みます。こんなイケメンとなんて!
感情を無に!そう!無!
ッ…//////
なんなの!?
人がせっかく、無の感情にしてたのに
そんな勘違いをさせるような!!
あー、この人イケメン利用するタラシだ。
絶対そうだ((失礼
恐る恐る、近寄る
そして両腕を広げて…
一瞬できごとで、脳が追いつかない
なんなの、このチャラ男
心臓が…ドキドキする…
私はこの時、
もう恋に落ちていたのかもしれない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。