第6話

❄️第5話❄️
40
2020/11/27 15:08
―小春side―
アンナと別れ家に帰った私は、小雪の靴が置いてあるのを見て、帰ってきていることに気づいた。
カフェに居た時慌てて出て行ったから心配していたが、ちゃんと帰って来ていたようで安心した。
リビングにいる様子はないので、多分部屋で勉強をしているのだろう。
そう思った私は1人で夕飯を作ることにした。
私達の両親は共働きで帰りが遅い。
なので夕飯はいつも2人で作り、食べている。
―10分後―
今日の夕飯は小雪の好きな麻婆豆腐だ。
うまく出来たので小雪を呼びに行く
本宮 小春
本宮 小春
小雪~夕飯出来たよ~
冷める前に降りておいで~
本宮 小雪
本宮 小雪
うん
返ってきた小雪の声は、驚くほど元気がなかった。
2人で黙々と食事を始めた。
小雪はなにも話さない。
私も元気がないのは気になったが、どう切り出していいのか分からず黙ったままだ。
どれほどそうしていただろう。
食事を終えた小雪が、唐突に口を開いた。

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