第7話

❄️第6話❄️
40
2020/11/30 16:09
―小雪side―
食事を終えた私は、席を立つ時にお姉ちゃんに聞いてみた。
本宮 小雪
本宮 小雪
お姉ちゃんさ、拓弥先輩の事好きなんだ?
お姉ちゃんは驚いていた。
そりゃそうだろう。
急に妹にそんなことを聞かれたら。
しばらく沈黙が流れた。

やがて
本宮 小春
本宮 小春
うん。大好きだよ
お姉ちゃんは穏やかな笑顔でそう答えた。
―小春side―
食事を終えた小雪から、タクのことが好きなのか、と聞かれた。
急だったので、しばし返事につまった。
やがて大好きだよ。と答えると小雪は
本宮 小雪
本宮 小雪
そっか
とだけ言った。
その時小雪の顔が悲しそうに歪んだことに
私は気づかなかった。
否、少しばかり浮かれて、気づけなかったのだ。
―小雪side―
本宮 小雪
本宮 小雪
そっか。
ごちそうさま。
美味しかったよ、麻婆豆腐
お姉ちゃんの返事を聞いた私は、平静を装いながら部屋に戻った。
ベッドに横になり、私は声を殺して泣いた。
雅には心配をかけたくないので大丈夫だといったが、まったく大丈夫ではなかったのだ。
私は知っていた。
拓弥先輩の好きな人がお姉ちゃんだということを。
私では到底敵わない恋だということを。
私は知ってしまった。
お姉ちゃんも拓弥先輩のことが好きだということを。
本宮 小雪16歳。この春、私は失恋しました。
―第1章・完―



―――――✂️キリトリ✂️―――――
作者
作者
はいどーも、作者です。
この6話で第1章は完結しました。
一応1章は4月最後の頃の話になっています。
作者
作者
次は6月の話になります。文化祭がメインですかね。
あのカップルが進展したり、あの人の新しい○○が始まったりします。
作者
作者
では次の投稿でお会いしましょう。
おつりん!
本宮 小春
本宮 小春
おつはる!
本宮 小雪
本宮 小雪
おつゆきです

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