どーも、あなたです()
いやさぁ?今ね、普通の人間なら到底経験していないであろうことを経験してるわけ。
実は………
…ポリスメンに追われてるんだよねぇ……
何でなん??
僕まだ何もしてねっすよ?!
家出ぐらいしか…←←
でもね、織田家の依頼で私を探してるってわけじゎなさそうだね。
警察に
「織田家長女である織田あなたが失踪したんです。探してください。」
なーんて依頼したらさ。
織田家の面目丸つぶれじゃん??
知らんけど。
てか、私こんなこと考えてるけどさ。
今いる場所すらもエグいんだよね…
だってさ?
人の家の屋根の上に座ってるんよ??
まともな人間こんなことするか??
まぁ、しないでしょ。
そう呟いて私は屋根から飛び降りた。
こんな人間離れした業がなせるのも織田家のおかげと言えばそう。
幼い頃からずっと勉強に運動づくし。
運動神経良くなる他ないよね〜…。あと頭も。
おおっと人がいたかぁ…
まぁ気にしなーい気にしなーい()
私がそう言うと、オレンジの派手な髪の人はあからさまに戸惑っていた。
口調も疑問形。
もう戸惑ってまーすって言ってるようなもんよ。これ。
…まぁ、ならいいんだけどさ?
とりあえずため息をついた。
そういえば、何気に自分のこと僕、って呼ぶの初めてかもしれない……
くっそくだらん発見や……
……ちょい待てぃ。
は??
あの青髪くん………
間違いない。
なお兄だな。
確実に。
うっわ邪魔するなよ私の回想シーンをさぁ??
回想ってほど回想でもないけど。
てか追ってきてなかったじゃん。
私屋根の上にいたから見つけてないはずじゃん?
それなのに?一般人がいるから追ってたふうにするんですか?
へぇ〜?お疲れ様です〜。
まぁいーや。合わせといてあげようじゃないか。
私、優しいので()
何か部下らしき人達が来てるし……
ここは…逃げるが勝ちっ!!
というわけで!
……これでなお兄気づいてくれると嬉しいんだけど。
何かに気づいたね。なお兄。
んじゃまここからはおさらばしますかぁ…
ダダダッっと音を立てて私は全力で走った。
警察野郎を撒くために…っ!!
チラッと後ろを見ればもう警察はおらず、撒くことに成功したと伺い知れる。
よっし。屋根のぼろ〜
よいしょ…っと。
今は…あ!なお兄と派手髪さんが多分ここらへんにいる警察の中で一番偉い人と話してる。
うっわぁ……
手配書に乗ってる写真ワイそっくり()
でもよく見れば違うこと分かるじゃん?
節穴なの?警察の目って。
それとも犯人探しめんどいだけ?
ポリスメーン。
関係も何も通りすがりの人間と上から降ってきた人間、って感じでしょ?
分かれ、それくらい!!
あ、派手髪さんもおんなじ事言った。
ちなみになお兄たちと私の距離直線で約50mなんで。
耳もいいみたいだよ〜
鍛えられたからね☆
あ、次はなんか特徴聞いてやがる。
…派手髪さん…覚えてないんか……
………ありがてぇ……!!
となるとなお兄……
どう出る、どう出るんだなお兄_______!!
お??
派手髪さんもえ?って顔してる。
草生えるわ。
なお兄……やっぱなお兄しか勝たんわ……
ポリスメン納得したようだ。
部下たちが走ってった方に走ってったから。
あ、あの人えとさんって言うんだぁ…
メモメモ。
おー!!思い出したか!!
これで心残りはないぜ()
でもまあ、多分なお兄とえとさんにはまた後日会うことになりそうだなぁ…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。