🐹「サナ…卒業するとき…結婚しなあかんの、」
そう言って枕をギュッと抱きしめるサナ様
さっき旦那様にお見合いの話を聞かされた後
私達はサナ様のお部屋に戻ってきていた
🐹「数回しか会ったことのない相手と結婚しなきゃあかんの、」
🐹「ひとつも好きじゃないのに………」
🐶「サナ様…」
🐹「サナが好きなのは、ツウィやのに…!」
サナ様の目から涙がこぼれ落ちる
🐹「サナ、結婚しなきゃあかん?」
🐹「ツウィといられればそれで幸せなのに…」
🐶「サナ様、、」
🐹「なぁ、ツウィ。サナがよーわからん男と結婚する以外の道ってないん?」
🐹「サナとツウィが2人で生きていける道ってないんかな」
こうなることは前から分かっていた
私たちが女同士で、お嬢様のメイドという身分の壁は越えられないことも、
サナ様の結婚によって、私とサナ様が引き離されることも。
サナ様に告白されたあの日
私はそのことがわかっていたのに
私とサナ様が後に苦しむこともわかっていたのに
いっときの幸せのために告白を受けてしまった
これは全て私のせい。
私とサナ様が2人で生きていける道なんてない。
たった一つを除いて………
🐶「ひとつだけ……ございます。」
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なんかの番組に出演したときのコントのメイドツウィ
なんかツウィのメイド姿って見たことあるなって思って画像調べたらこれだった
かわゆい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!